最初は、パソコンの操作やメール、資料整理を手伝ってもらうところからでした。 でも、一緒に仕事を続けるうちに、 AIの本当の強さの一つは、 「今、本当に困っている人を探す力」 なのではないかと思うようになりました。 以前は、 「どの会社に売ろうか」 と考えていました。 今は違います。 企業のホームページ、ニュース、設備投資、補助金、省エネ情報などをAIが読み、 「この会社はいま何に困っているのか」 を探します。 そして、その困りごとと私たちの技術が本当に結びつく相手だけに、 一社ずつ違う提案をつくります。 最初のテストでは約50社に送り、 5社から具体的な反応がありました。 次はさらに条件を絞り、 25社に送り、 8社から具体的な反応がありました。 「工場へ来てほしい」 「テスト設備を見たい」 「詳しく話を聞きたい」 そんな話まで進んでいます。 もちろん、まだ小さな実験です。 でも私は、 AIは人の仕事を奪うだけのものではなく、 人が長年積み上げてきた経験や技術を、 それを必要としている誰かへ届ける力にもなれるのではないか、 と思い始めています。 そして、もう一つ。 これを私たちだけの仕組みにする必要はないのではないか。 経験を持つ人。 地域で少し働きたい人。 外へ働きに出ることが難しい人。 AIを使って誰かの困りごとを探し、 役に立つ人や商品をつなぐ。 そこから仕事が生まれれば、 小さな収入も生まれる。 一人だけが豊かになるのではなく、 一つの仕事から、何人かへ少しずつ豊かさが広がっていく。 私はこれを、 「小さな豊かさの循環」 と考えています。 100年の森も、その一つです。 作る人。 紹介する人。 設置する人。 育てる人。 必要としている人を探す人。 一つの森から、 いくつもの小さな仕事が生まれるかもしれません。 まだ完成ではありません。 でも、少しずつ形が見えてきました。 仕事を奪うAIではなく、 人の経験と、 誰かの困りごとを結ぶAI。 そこから生まれる、 小さな仕事と、小さな豊かさ。 これからも実験を続けていきます。 ――FIRST LIGHT COMMUNITY