厚いフェルトが何層にも巻かれたビルディングの高層階。

ちょうど神戸のオリエンタルホテルのような外観で。

壁が傾斜している三角形の曲線になっていた。


外壁に取り残されたまま。

内部への扉を探して厚いフェルトを1枚剥がすと

そこにはまたフェルトの壁が待っていた。

必死にフェルトを絡めて取り除こうとするのだけど

妙に湿潤したフェルトはうまく外れそうにもない。


フェルトと格闘しているうちに外壁の崩壊が始まった。

重力の刺激に体を任せるしかなかった。

空中分解の瓦礫のように宙を舞い、諦めが体を支配したとき

先ほどまで頑なに拒んでいたフェルトが

そっと体に巻きつき、優しく大地へと導いた。


大地の温もりを感じたとき目が覚めた。

そんな夢。これは悪夢?

写真1