ケース1

小児科で抗生物質。

体重計算(正確には体表面積計算)で投与。

セフォタックス(第三世代セフェム系)を体重により200mg投与するとしたら?


セフォタックスは、1バイアルに500mg入っています。

じゃあ、200mg投与するには、300mgあまります。


セフォタックスの溶解後の安定性は24時間であるとしたら?

残りの300mgは夕方に投与できるハズですね。


さすがに輸液に混合して置いておくことはありません。

溶解した薬剤を冷蔵庫で保管しておくわけです。

そして夕方の点滴で投与。


ある意味。作り置きでしょう。


ケース2

外来に10人の患者が予約していたとします。

10人分の点滴(今回問題となったものでもかまいません。)

診察時間短縮のためには、あらかじめ準備していたとします。

もちろんキャンセルで来ない患者もいるかもしれません。

キャンセル分は廃棄するとして。

8人分ぐらいはあらかじめ作っておいて・・・・

(初回の患者様にはもちろん作りません。状態の安定した同じ薬剤が継続されている患者様にです。)

1日(8時間)診察が終了して余った薬剤は廃棄。


たぶん。そんな施設は多いのでは?


【経済性から考えると】

現在薬の値段は「薬価」なるもので決まっています。

国は医療費削減を叫び、どんどん薬の値段(薬価)を下げているわけです。

じゃあ、廃棄した薬剤は?


今回問題になった薬剤

 メチコバール = 128円

 ノイロトロピン注 = 37.4円

 生食注 = 64円

合計 = 229.4円 (自己負担額はこれの3割とか・・・・手技料等省く)


今の薬の値引きは10%前後。薬の値段は消費税込だから。

このセットでの報酬は229.4-(10%-5%(消費税))なので

ざっと11.5円。


1回捨てると、約20回点滴しないと元が取れない計算になるわけです。

それだけシビアな診療報酬なんですね。


使い回しのルールはいけないことです。

しかし、こんなにシビアな診療報酬を設定した = もったいない精神が異常に働く

という構図も問題があるのではないでしょうかね?


では、毎回調整します。

待ち時間で切れたモンスター患者に文句言われ。

病院の評判低下・・・患者さん来ない・・・・廃業。

そんな悪循環。


そんな気がするこの頃ねん。

どっか間違ってません?