実習はトータル2100時間。
- 1年目 3回(それぞれ5週間)
- 2年目 2回(それぞれ10週間)
- 3年目 2回(10週間と15週間) 最後の実習は希望の科を聞いてもらえる事が多く、pré proと呼ばれている。
フランスでも以前は様々な科に実習に行っていたらしいが、今はトータル7か所の実習場所しか見ることができない。
しかも1年目は老人ホーム、学校、託児所、訪問看護など医療施設というよりは生活により密着した実習場所に当たる事が多い。
私も1回目はEPHAD(日本でいう特養)、2回目は中学校の保健室、3回目は訪問看護と病院にまだ足を踏み入れた事が無い。
日本の実習とは違い、1回目の実習から基本的に一人で派遣される事が多い。
実習先は学校が決める為、実習先発表の日は皆ソワソワしいて一喜一憂お祭り騒ぎ
学生は実習先に自らコンタクトをとり、シフトの交渉も自らする。
普通にスタッフと同じように動くので、日本のように実習生の時間がある訳ではなく、週末や中には夜勤をする事もある!
しかも微々たる額ではあるが、1年目から週23€、2年目30€、3年目40€とお給料+交通費もでる事にビックリ
違いはまだまだある。
実習先に学校の先生が来るのは2時間のみ
この時に実習先の看護師と三者面談をしたり、実習の進み具合を話し合ったりする。
今思うと日本の実習環境は学生が凄く守られていていたと実感。
職業訓練の視点からはフランス方式の方が学びが多いようには思う。
しかし、1回目の実習から学校でしていない採血や注射などの侵襲的な手技も実習先のナースのOKがあれば実施して良いことになっている なのに学校では学生同士の採血の練習は禁止
日本の看護学生が実習先で採血もさせてもらえない事はやっぱり疑問だが、フランスはフランスで初っ端から極端だなーっと初めはかなり戸惑った。
受け持ち患者さんも1回目の実習から2人、2年目からは実習先によるが5、6人ほど受け持つことになる。
日本のように受け持ち患者さんだけではなく、普通の病棟看護業務も3年目までにできなければならない。
また改めて書こうと思うが、病棟に看護師は日本ほど配置されていないので、清拭や食事介助などはAide-soignant(e)がするらしい。
もう何年も清拭をしていないナースが病院には沢山いるらしい
その上、APP(Analyse de situation)というミニ卒論のような物も毎回提出。実際にこれを元に卒論を書くらしい。
日本の実習でも当時は手書きだった事もあり大変だと思ってたが、今思うとずーっと患者さんの側でまったり情報収集してるだけだったなと
来月から始まる実習はいよいよ病院に派遣される事に!
しかもSSPIというオペ前後の観察室の役割をする科に派遣になった。
フランスでは救急や超急性期の病棟も実習で派遣される。これも日本とは違う所である。
長くなったので、今日はこれまで。
ご一読ありがとうございました。