フランスの看護学校は基本的に3年過程です。
世界的に4年大学制になっているなか、システム上大学には付属ているのですが大卒になる訳ではありません。
日本と合わせてトータル6年も看護学校に通うのに、何だか悔しいというか悲しい気持ちになります。
外国人看護師ですが、EU圏の看護師は試験をパスすると学校に通う事なく働く事が可能です。
私のようにEU圏外の看護師は、専門試験があります。
1次: 筆記(ケーススタディー、フランス語ではCas clinique) 2時間
2次: 30分実技 + 30分面接
外国人看護師の規定枠は1学校につき、定員の基本的には10%未満と決められています。
私の場合は何故が100人の定員+2人の外国人看護師が合格になりました。なので学校の判断によるのだと思います。
私は以前Lyon郊外に住んでいたので、Lyonの公立看護学校の試験を一度受けたことがあるのですが、その時は狭き門に100人以上の外国人看護師が試験に臨んでいました。勿論不合格でした
なにしろ元フランス領出身のナースたちはフランス語の壁が無いに等しいので、彼らと同じ土俵で戦う事自体間違いです
それから諦めていたのですが、数年前にEU圏以外からの移民の少ない地域に引っ越し、模試の感覚で急遽受けてみたら奇跡的に合格する事ができ今に至ります。
1次試験のケーススタディーは勿論フランス語で、毎年疾患は変わります。ちなみに辞書は持ち込み禁止です。
初めてリヨンで受けたときは前立腺癌、一昨年2回目に受けたときは急性骨髄性白血病でした。
過去問はARS(Agence Régionale de Santé)や学校に直接お願いするともらう事が可能です。
どの疾患が出るかは予想がしにくいのでこればっかりは運次第。
2次試験の実技は、私の場合はくじで2つ選び、2人の審査員の前で実施でした。
1つ目はマーゲンチューブ挿入、 2つ目は抜糸に当たりました。
正直に日本では抜糸はした事がないと申告すると、採血に変更になりました。学校によると思いますがそこは臨機応変に対応してくれます。
面接官はひとりは学校の先生、もうひとりは付属の公立病院の管理職の看護師でした。
長くなったので、今日はこれくらいにしておきます。
ご一読ありがとうございました!