あらすじは公式サイトより引用。
<あらすじ>
三世子の家に住みついていた妖怪ムシクイに、心の中に入り込まれてしまった夏目。その意識は遠い記憶の中に迷い込んでいく。それは三世子の家で暮らしていた頃の、辛く悲しい記憶・・・。どこにも居場所がなかった夏目は、辛くても両親の写真を見ることさえ、堪え、さみしくないと自分に言い聞かせていた。だが本当は何度も何度も呼んでいたのだった。どんなに呼んでも手が届かないものがある。そしてもう呼ぶのはやめると決めたのだった――。
<感想>
夏目はムシクイに心の中に入り込まれてしまう。ニャンコ先生は夏目のことを呼び続ける。一方、夏目は三世子の家に世話になっていた頃のことを思い出す。学校からの帰り道、妖がいるため通れずにいた夏目は来た道を戻り、神社へ行く。神社を秘密基地にしようと決める。次の日、学校に向かう途中でうどん屋を見つけた夏目は、お店のショーケースに飾られたうどんのサンプルを眺めていた。それを同級生の男子2人組に見られたうえ、お腹までなってしまう。その夜、三世子は両親と寝ることになり、夏目は1人で寝る。夏目は「見てもいいかな?今日だけ。」といい、タンボールの中から昆虫図鑑を出し、その中に挟まれている両親の写真を眺め、「お父さん、お母さん・・・。」とつぶやくも、「やっぱり、ダメだ。見ちゃいけないんだ。痛くなるから、呼んじゃいけないんだ。」と言いながら、写真を戻し、布団に入る。布団に入った夏目は、「大丈夫、寂しくない。ちゃんと僕を、きっと―。」と。翌日、三世子は夏目に「ねぇ、あんたの家ってどこ?本当の家よ。」と聞くも、夏目は「本当の家って?」と聞いてくる。三世子は「だから、あんたの親が住んでいた家よ。覚えてないの?お父さんとお母さんのこと。」夏目は「お母さんは覚えてない。お父さんも・・・。けど、すごくすごく優しいんだ。」その日も神社へ行った夏目はお堂の中で寝てしまい、起きた時には辺りは雨が降り、雷も鳴っていた。なんとか帰ろうとする夏目だったが、雷が怖くて動けなくなる。その後、夏目は探しに来た人達によって発見され、三世子の家へ。三世子の両親は近所の人達に謝罪しに行く。三世子は夏目に「なんで、お父さん達が謝んないといけないのよ!?なんで、お父さん達が怒られなきゃなんないの?おかしいのはあんたじゃない!出て行け、お前なんか出て行け!出てってよ・・・。」と泣きながら告げる。夏目は三世子の家を出で実家を目指し走る。「お父さん、お父さん、お父さん、お父さん―。」と言いながら。そして現在。ムシクイに襲われそうになっている夏目の耳にニャンコ先生が自分を呼ぶ声と塔子さんの声が聞こえてくる。夏目は「そうだ、俺は・・・帰るんだ!」と叫び、ムシクイを追い払う。夏目の身体から出てきたムシクイはニャンコ先生が斑に戻り、妖力を散らす。夏目はニャンコ先生と共に実家に辿り着き、家の中に入る。家の中で自分が書いたらくがきを見つける夏目。同じ頃、ニャンコ先生もふすまの裏に書かれた家族3人の絵を見つける。鍵を掛け、「行ってきます。父さん。さよなら、僕の家。さあ、帰ろう―。」家に帰った夏目を塔子さんと滋さんが出迎える。北本達とラムネ水を探しに行くも迷ってしまう。そこに中級妖怪2組が「ラムネ水。夏目様、お先に。ラムネ水、ラムネ水。」と言いながら右に曲がっていく。それを見た夏目は北本達に「なぁ、なんとなくさ、こっちじゃないか。」と告げる。ラムネ水が湧く場所に着くと笹田と多軌の姿が。そんな夏目達の様子を離れた所から中級妖怪達が見ていた。夏目は「悲しい日も、つらい日もあった。そしてこれからも、そんな日はやってくるかもしれない。それでも―。」と。家で滋さんが修理に出し、直ったカメラで3人で写真を撮る。するとニャンコ先生が帰って来たため、夏目はニャンコ先生を抱っこして、「滋さん、塔子さん。あの、もう1枚、いいですか?」と告げ、3人+1匹でもう1枚写真を撮る。夏目は「忘れられない、宝物の日々。」と思った。夏目の部屋の机の上には友人帳と夏目、ニャンコ先生、滋さん、塔子さんと写った写真が。