あなたが抜ける前の布団は暖かった。

暖房など必要ないほどに。

ひとり抜けるとこんなに変わるものなのかな。

別れ際。寂しくて
涙流してしまったけれど

あの涙もまだほんの一部。

背中を押して送り出した。

ほんとは行ってほしくなんて、ないけれど でも
お互いがお互いを自由にできる関係じゃないと

きっと長く続けることはできない。

一時の悲しみで引き留めることはできたとしても

心の距離は離れたくない。

物理的な距離が必ずしも心の距離に比例するわけではないから。

だから私は彼の背中を押す。

自分のために。