君に手を伸ばすと

君は優しく微笑み僕の手を取る

 

僕はその瞳の奥を見つめて

君にぎこちなく笑いかける

 

君を欺き

偽る

偽物の僕の姿を

鏡の様に綺麗な君の瞳が映し出す

 

僕が君に笑いかけると

君はニコリと笑みを返す

 

だけど

君の瞳は本当の僕を映さない

 

顔を上げて

赤く染まり始めた秋空のその向こうに

君は本当の僕の姿を思い描く

 

本当の僕の心を通り過ぎていく君に

心の中で呼び掛ける

 

気づいて

気づかないで

 

矛盾する心

伝えられない想い


ゆっくりと西の空に沈んでいく太陽

一日の終わり

 

通り過ぎていく日々

通り過ぎていく想い

 

偽りだらけの世界

偽りの僕

 

それでも

僕は君に誓う

 

いつかきっと

すべてを君に伝えると

 

その時

君が僕を許さなくても

 

僕は君を想い

愛し続ける

 

それだけは

何よりも揺るぎない

 

僕の真実