他の解答例と合わせてご参考に。

 

東京大学2003年第4問(詩作しようとする者にとっても……)解答例


①引用は読者の意識を引用元に向かわせるため、その過去作の別様の可能性を提示し、拮抗する作たり得ていなければ、今の作者の言語表現が印象を残さないこと。
②芭蕉の引用と明示され、読者の意識が過去に向かう中、草野は、引用表現から現代へのベクトルを強く生む壮大な表現を創造し、対抗し得たこと。
③引用、蕪村の時代に身を置く設定、蕪村本人という三つの過去志向と、それらをあえて重ね、幻想的に仕上げる作者の現在の創造性と同等に響き合うこと。
④蕪村が天明三年の死の時を超え、七年まで続く飢饉の町を通り過ぎるという表現が、蕪村を作者の現在に連れてくるかのような現在へのベクトルを生むこと。

 

※これは国語講師・吉田裕子が個人的に作成したもので、出講先の組織的な見解ではありません。