東大の過去問(現代文)を解くとき、目安とされている時間内に全然終わりません。制限時間を意識して速く解いたほうがいいですか?



年度前半は、時間を気にするよりも、一度、自分なりに考えきることを重視してください。夏までは思考力を醸成する時期です。東大・京大志望の人でいえば、夏の大学別模試を受けてみて、試験時間を意識し始めるぐらいで構いません。


解き終わらない場合、文章を読むのが遅いとか、根本的な語彙力や読解力不足で理解するのに時間がかかっているとかいうこともあるのですが、それは解き慣れていくこと、演習のたびにボキャブラリーや教養を身に付けることで、長期的に解決していくしかありません。


共通テストの国語や一部の私大の国語(早稲田の法とか!)は、読む量も非常に多いので、情報処理の速度は上げていきたいですよね。


ただ、国公立の現代文記述問題の場合、入試を解く上での要領が悪いがゆえに時間がかかっていることが多いです。


文章全部を細部まで理解する必要はないのに、分からないところで詰まってしまって時間がかかる、とか。解答に求められる要素が把握できないから書けない、とか。特に点数を左右しない細かい日本語表現の違いに汲々として時間を使ってしまっている、とか。もったいない時間の使い方をしていることが多いのです。


解く要領を身に付けるためにやってほしいのが、習った文章、模試で解いた文章の復習です。


・傍線部と問いの訊き方から、答えに求められる

要素を把握する

・解答要素が本文のどこにあるかを発見する

・それを答案にする際に、明快な表現を工夫する


というプロセスを、解説メモや模範解答から再現し

てください。


そして、模範解答とは別に、自分なりに納得のいくリライトを書き上げてください。


この復習過程を地道に一題一題やっていくことで、文章自体を読む速度は同じだとしても、答えのアタリが速く付き、答えがさっと書き上がり、結果として解き終わるのがはやくなりますよ。



by 大学受験塾(首都圏)国語講師 吉田裕子


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