黒柳 退院するとき、先生に
「死ぬまで病気したくないんですけど、
どうやるんですか」
と、うかがいました。すると先生がね、
「ひとつだけあるけど、できないね」
っておっしゃったの。
「わたし、やります」
と食い下がりました。
「できないと思うけど、やるかい」
といって、先生がおっしゃったのが
このことだったんです。
「すすんでやる仕事だけ、やっていきなさい」
糸井 ああ。
黒柳 「でも、明日ピクニック行って、
あさってお買いもの行って
その次芝居観に行くんだったら
お金がないなぁ」
って言ったら
「誰が遊んでなさいって言いました?」
と、先生がまた、おっしゃいまして。
一同 (笑)
黒柳 そのとき、わたしは20代でした。
「自分ですすんでやる仕事をすれば、
寝る前に残っているのは
肉体の疲れだけだ」
と、先生に教えていただいたんです。
嫌だなぁと思っていると、
それが積み重なって、
ヤダなヤダなが残っちゃう。
50年前くらいの話ですから、
当時はストレスという言葉はありませんでした。
糸井 じゃ、ご病気をされたのは
仕事をはじめられて5年くらいの
ときだったんですね。
黒柳 そうです。
自分の好きなことだけやっていくのって、
若いときは難しいことでしたから、
マネージャーとよく相談しました。
「これをやると有名になるだろう」とか
「お金が入るだろう」とか、
いろんなことがあっても、
そういうのは、やらないで、
自分の好きなことだけをやってきました。
だから、今日も
糸井さんのところへ来るのが
楽しいと思わなきゃ来なかったですよ。
ほぼ日刊イトイ新聞で、今日最終回の黒柳さんと糸井さんのお話です。
他にも水中ヨガなど、さすが黒柳さんって感じのお話ですよ。
ぜひ

ほぼ日刊イトイ新聞