先週、オリンパスの社員の社内告発のことを書いた。


そこでふと気になったことがある。告発した人が男性だったことだ。


彼には守るべき家族がいて、社内告発をすることは


彼の生活を脅かす危険因子(リスク)になるかもしれないからだ。


では、なぜそのような行動をとったのだろう。。。


ふと、アメリカで社内告発をした有名な3人を思い出した。


全員女性だ。しかしTime誌の表紙を見る限り、勇敢で正義感に満ち溢れ


自信に満ちた感じさえ伝わってきた。このことがまだ、頭に鮮明に残っていたためか


今回のオリンパスの件が男性によるものだったので少しびっくりした。



Time誌の表紙を飾る3人



シンシア・クーパー(WorldCom),コリーン・ローリー(FBI),


シェロン・ワトキンス(Enron)の内部告発をした女性たち。


彼女らは2002年Time誌のPersons of The Year,


つまり2002年を代表する人に選ばれたのだ。


内部告発をしてだ。ただ、彼らの告発はあまりに大きなもので


衝撃的なことだったのでニュースとして取り上げられた。


実際、3人とも同じことは2度としないだろうとしている。


会社からはクビになるかもしれないし、


メディアに囲まれ決して楽な時間とはいえない日々が続き


孤独になり、時には飲酒に走る可能性があるからで、


実際多くの内部告発をした人たちは


アルコール依存になり、うつになっていると話した。


インタビュアーが社内であなたの行動に感謝している人がいますか?


といった質問には、同僚からは嫌われ、信じていた人からも悪く言われ


ずいぶんショックを受けたようだ。


そのような過去について、シンシア・クーパーは


涙が止まらなかった時間を私が過ごしてきたように、


会社も支払わなければならない代償はあったと話した。


このことからすると、ここまでの事をするには信念が確固と確立した


人にしかできないことだと思った。


オリンパスの社員のしたことも同様である。立場的に齢のにもかかわらず、


正しく仕事をしていた社員がした、正しいことだった。


どこの国でも内部告発をする人には共通点が見られるが、


それを残念ながら周りの評価のされ方が大きく違うことに気付く。


このオリンパスの件についてのメディアの注目と取り上げ方次第で、


今後の内部告発の数も変われば、その不正により損害をこうむる社会の


リスクは大きく下がるはずである。


勇気を振り絞り、不正を告発した会社員の努力を無駄にしてしまっては


社会にとっても損である。


社内告発を価値と捉えるアメリカに見習うところはあるはずだ。