サンダルウッド(Sandalwood)



■サンダルウッドとは?

Sandalwood

ビャクダン(白檀)は香木の一種。
主に、薬剤や香水、お香、化粧品などに使われていますが、これとは別に、木材は彫刻物に使われている。

ビャクダン科の半寄生の熱帯性常緑樹で、原産地はインドネシア東部とされる。
インドでは古くから栽培され、紀元前5世紀頃にはすでに高貴な香木として使われていた。
白檀の英語名サンダル(sandal)の名はデカン高原での現地語がもとになっている。


産出国はインド、インドネシア、オーストラリアなど。太平洋諸島に広く生息するが、
ニュージーランド、ハワイ、フィジーなどの白檀は香りが少なく、香木としての利用は少ない。
特にインドのマイソール地方で産する白檀が最も高品質とされ、老山白檀という別称で呼ばれる。

初めは独立して生育するが、後に吸盤で寄主の根に寄生する半寄生植物。
幼樹の頃はイネ科やアオイ科、成長するにつれて寄生性も高まり、タケ類やヤシ類などへと移り、宿主となる植物は140種以上数えられる。

雌雄異株で周りに植物がないと生育しないことから栽培は大変困難で、年々入手が難しくなっており、インド政府によって伐採制

限・輸出規制が掛けられている。


5月頃、黄色や紫色などの小さな花を開く。

hana

心材は濃い色をしており香りも強く、辺材になるほど白っぽく香りも少なくなる。
芳香は樹脂分ではなく、精油分に由来する。

また白檀は、香木としてそのまま用いられるだけでなく、蒸留して取られる白檀オイルの主成分サンタロールには、
殺菌作用、利尿作用の薬効成分があると言われ、薬用にも広く利用される。


■サンダルウッドの香り

kaori

沈香とは違って熱を加えることをしなくても十分に芳香を放つ。
豊かで甘くウッディーでオリエンタルな香り、重厚で、東洋的な木の香り。



■薬用でもあるサンダルウッド
白檀

アユルヴェーダでは、冷却剤や興奮剤、解熱薬、去痰薬、刺激剤として扱われ、便通の収斂剤や媚薬として使われている。
また、木材を砕いてペースト状にしたものを、炎症や痔、皮膚病、解熱を解放するために使い、
頭痛には、サンダルウッドのペーストかオイル(希薄にしたもの)を鼻の穴にぬります。



■サンダルウッド精油

oil

学名: Santalum album


科名:ビャクダン(白檀)科

原産地インド使用部位:心 材

抽出方法:水蒸気蒸留法


ノート:ベース

香りの系統:樹木系


香りの強さ:弱い

別名:白檀(和名)、サンダースウッド


内容成分:a-santalol, b-santalol,epi-b-santalol


抽出方法:水蒸気蒸留法


使用:入浴、吸入、マッサージ


作用【体】:
① 強力な殺菌消毒作用と利尿作用。(膀胱炎、尿道炎、腎盂炎、淋病)
② 呼吸器系を鎮静する作用。(のどの痛み、慢性気管支炎、せき、去痰)
③ 催淫作用。(冷感症、インポテンツ、膣内の分泌促進)
④ 胃腸を調整する作用。(下痢、鼓腸、胸やけ)
⑤ 免疫を強。
⑥ 皮脂のバランスをとり、皮膚を軟化させる働き。(乾燥肌~脂性肌、特に老化肌と脱水肌)
⑦ 殺菌消毒、収れん、抗炎作用があります。(ニキビ、脂性肌、創傷、炎症、かゆみ)


作用【心】:
① 心を落ち着かせ、リラックス。(緊張、不安、ショック、、恐怖、瞑想するときに)
② 攻撃性やエゴイズムな気持ちをなくす。(興奮、怒り)


相性の良いオイル:フランキンセンス精油 、ネロリ、ローズ、パルマローザ、ジャスミン、ゼラニウム、イランイラン
            サイプレス、ブラックペッパー、バジル、ベチバー、ラベンダー、レモン

最近私が気になっている者
-香り-


perfume


ではひとつずつ。



沈香(aloes)


沈香



■沈香とは?
沈水香木(ぢんすいこうぼく、沈香)は代表的な香木。


沈香

東南アジアに生息するジンチョウゲ科アクイラリア属(学名 アクイラリア・アガローチャ Aquilaria agallocha)の植物である沈香木などが、風雨や病気・害虫などによって自分の木部を侵されたとき、その防御策としてダメージ部の内部に樹脂を分泌、

蓄積したものを乾燥させ、木部を削り取ったものである。


原木は、比重が0.4と非常に軽いが、樹脂が沈着することで比重が増し、水に沈むようになる。
これが「沈水」の由来となっている。

幹、花、葉ともに無香であるが、熱することで独特の芳香を放ち、同じ木から採取したものであっても微妙に香りが違うために、
わずかな違いを聞き分ける香道において、組香での利用に適している。


沈香は香りの種類、産地などを手がかりとして、いくつかの種類に分類される。
その中で特に質の良いものは「伽羅」(きゃら)と呼ばれ、非常に貴重なものとなっている。
沈香の分類に関しては香道の記事に詳しい。

また、シャム沈香とは、インドシナ半島産の沈香をさし、香りの甘みが特徴。
タニ沈香は、インドネシア産の沈香をさし、香りの苦みが特徴。

強壮、鎮静などの効果のある生薬でもあり、奇応丸などに配合されている。


■日本では香道と密接している沈香


香道

香道(こうどう)とは、香りを楽しみ、日常を離れた集中と静寂の世界に遊ぶことを目的とした芸道で、
一定の作法のもとに香木を炷(た)き、立ち上る香りを鑑賞するものである。
聞香または香あそびということもある。


(たくは炷(火篇に主)であるが、一部の日本語環境では表示できない可能性がある。以下同様。)
同時に、香席に飾られたり、手前に使用する道具は美術的要素が高く(後述)、
組香(後述)の記録紙には書道の要素が加わることなど、総合芸術といわれる。



■沈香の香り

沈香の香り

沈香は常温では香りを発さない。
摂氏150度以上に加熱すると樹脂の成分が蒸発し、香りとして感じられるようになる。
(上質のインドネシア産沈香には常温で薄い香りを発するものがあるようだ。)

色が黒くて紫外線に強く、常温では揮発しないため、長い年月貯蔵しても全く変質しない。
千年以上保管されているものでも焚けば香りを発する。

また、産出地で香りが異なり、甘い、酸っぱい、辛い、苦い、鹹い(しおからい)などの味に例えて表現する。


インドネシア産は木目の通った棒状でシャープな香り、特に焚き始めの香りに特徴。
ゆっくり加熱を続けると次第に甘さが増すので香りの変化が楽しめる。

インドネシア産の沈香は木質全体に樹脂が沈着しているものが多く、一目でベトナム産と区別出来るようだ。
聞くところによると昔は沈香を燃料として焚いていたよう。
樹脂が多いので火力が強く、燃料に適しているからだとか。



■万能薬でもある沈香

奇応丸

沈香は漢方薬の処方では万能薬に属する。
強壮、鎮静などの効果がある。

奇応丸(樋屋奇応丸の商標で有名)と言う子供の疳(かん)の虫の薬では主成分が沈香なのだそうだ。
沈香(お香)を焚くと気持ちが鎮まるのはこの効果の現れでしょう。
変わった所では高級な紹興酒(老酒)にも配合されている。



■沈香精油
愛と富を引き寄せる沈香の香り。
生薬のような複雑なかおりで心の奥にしみこむような感じ。
お香で有名な香木・沈香の精油。


沈香


ラテン名:Aquillaria agallocha


英名:Aloeswood(アロエウッド), Agarwood(アガーウッド)


和名:ジンコウ(沈香)


科名:ジンチョウゲ科 ジンコウ属


植物の特徴
常緑の、高さ30mlに達する高木。インド東部から東南アジアに分布、古来有名な香木の沈香や伽羅の原料植物の一つである。世界有用植物事典より


抽出部位:樹脂
沈香はジンチョウゲ科の樹木からとる香木で、材が地中に埋まり、樹脂が浸出し、長期間を経て香木の状態になったものを、時代や品質によって沈香、伽羅などとよぶ。
良質のものは比重が大きく水に沈むので、沈香という名が生じた。
栽培して、幹に人工的に傷をつけて、地中に埋めて沈香をとることも行われる。 世界有用植物事典より
  
抽出方法  水蒸気蒸留 原産地:マレイシア


主用成分成分
Institut Penyelldikan Perhutana Malysiaにて分析されたデーターから。

選光度:1.4955

4-フェニール-ブタノン(4-phenyl-butanone ):2.7%
α-グアイネ(α-guaine):2.2%
β-アガロフラン(β-agarofuran):1.0%
δ-グアイネ(δ-guaine):3.4%
アガロフラン(agarofuran):1.0%
アガロスピロール(agarospirol):7.1%
アロマデンドレン(aromadendrene):3.7%
ジンコーエレモール(jinkoh-eremol):7.3%


作用:リラックス、緊張緩和、浄化、強壮、催淫、利尿、抗リウマチ、抗痙攣、抗ぜんそく、駆風、スピリチュアルの気づき、再生、変革


使用:芳香浴、吸入、チャクラに塗布、スプレーに使用


相性の良いオイル
ローズ、ゼラニウム、チャンパカ、サイプレス

■フランス香水の歴史


pafeumer


フランスの香水の歴史は、フィレンツェのメディチ家からフランス王アンリ2世のもとに嫁いできたカトリーヌ・ド・メディチ によるところが大きい。

彼女は、フォークや傘、アイスクリームなど様々なイタリア文化を初めてフランスに持ち込んだ人ですが、香水についても、お気に入りの調香師 をフランスに連れてきたそうだ。


彼が開いた香水店が、パリの香水専門店第1号となる。


実は、フランスでも、香水は「臭い消し」の目的が強かったようだ。
当時の人はほとんど風呂に入る習慣がないため、体臭がきつかった上に、身につけるものは「なめし皮」だった為、皮革独特の動物臭がひどかったそうだ。


そういう「悪臭」を隠すための香水。

19世紀初めナポレオンがプロイセン(今のドイツ)に遠征したとき、ケルンで製造されていた「ケルンの水」という香水が大量にフランスに持ち込まれた。
「ケルンの水」はフランス語で「EAU DE COLOGNE」(オーデコロン)。


ちなみに、香水は、その濃度によって次の4種類に分類される。


パルファン 濃度:15%~25% 、持続時間:7時間程度
オーデパルファン 同10~15%、同5時間程度
オーデトワ 同5~10%、同3時間程度
オーデコロン 同3~5%、同1時間程度


19世紀になると、産業革命の進展に伴って有機化学工業もさかんとなり、アルコールをはじめ、香水の原料は化学的に合成できるようになる。