お金関係の棚卸し作業3つ

 (1)日常生活における支出の把握
 

 支出を考える場合に最も大事なことは、収支の把握をきちんとすることです。

会社員の方の場合、入ってくるお金はほとんど決まっていますので、支出をきちんと把握することができれば、収支を把握することは、簡単です。しかしながらご相談をうけると支出の把握を正確にできている人が少ないと実感しています。きちんと家計簿を付けている人は約1割程度ぐらいかと思います。

 私も面倒くさがりですので家計簿をつけるのは…と思いますし、なかなか続かないのでご相談される方には支出の大まかな把握をしましょうとご案内しております。

 ここで、簡単におおまかな支出を把握する方法がありますので例としてご紹介いたします。

毎日のお買い物についてくるレシートが鍵になります。今、流行りのキャッシュレスもそうですね。

これらを駆使すれば家計簿なんて必要ありません!!

 ①現金でのお買い物は、レシートを必ずもらう→保管。

 ②キャッシュレス決済の明細を記録

 ③固定費を把握するために通帳を記帳

 

これらを月に一度集計すると月の支出が大まかですが把握できます。

 

 (2)金融資産の点検と保険の見直し


  金融資産の棚卸しをして、そのバランスがどのようになっているかを点検しておくことが必要です。あまりにも偏り過ぎているのであれば、見直しを考える必要がある。

 一方、保険についても、あまりよく考えずに、頼まれたり勧められたりしたまま契約しているケースも多いですがよくわからないまま、無駄な保険料を払っている方も多くいらっしゃいます。

 日頃は忙しくてなかなかできないのが実情だと思いますので今のような時期で資産のバランスと同時に見直しのチャンスだと思います。

 

 

(3)社会保険の仕組みと内容を知っておく
 

 社会保障も人生を考えることについて極めて重要です。日本の社会保障制度は、諸外国と比べても充実した制度ですが、どんなサービスや給付が受けられるのかを完全に理解している人は体感として少ないですね。社会保険の多くは申請主義なので、申請しない限りそのサービスが受けられないので、知らないが故に損をしてしまう方が多くいらっしゃることが私としては残念であり力不足だなぁと感じます。

 社会保険の仕組みや給付額を知って、それを活用することはとても重要です。社会保障でどれくらいの給付が受けられるかを知った上で、それでも足りないと思われる部分だけ民間の保険で補う形が理想ですね。ご自身の保険もそうですが社会保障の内容もしっかり把握しておくことで、不要な保険に入りすぎていて支出の削減にも繋がります。昨今のような不安定な時期においては安心につながりますので、私にご相談いただくか官公庁の公式HPにて調べていただく事で知ることが出来ます。

 ただ調べただけでは、わかりづらいところもありますし、特にこうした社会保険制度は、法律に基づいているため、わかりにくい表現も多いですし年度ごとに変更される可能性もあります。

 

 

 まとめ

 上記にも書いたように、時間がありまだまだ余裕があるうちに家計のことを整理されるとまだまだ選択肢の幅が広がります。整理することをきっかけに金融に関する知識も一緒につけていくとまずは、お金のお悩みが消えていくと思います。これができると結構なストレスがなくなると思いますので、ご自身自体に余裕が出来てきて更なる人生のステージアップが目指せるのではないでしょうか?