車が通り過ぎる
信号は赤に変わる
止まろうとしないのは
自分の意志じゃない
先に見える高い緑は
私を嘲笑っているのか
それとも歓迎しているのか
暗い夜道じゃわからない
いつも通るパン屋さんは
いつもの明るい顔じゃなかった
前方から見える黒い影に
わざわざおびえる必要はない
ただ自分が弱いことを
知られなければ良いだけの話
街頭の明かりは頼りにならない
そのことは月が一番わかってる
だからいつも照らしてくれる
歪んでみえる道は多分
私にしか見えないもので
温かい水のせいだと思う
空を仰げば答えは返ってくる
そのことを知っているから
あえて見ないようにしよう
聞き取れない声で笑う人がいて
聞き取れる声で泣く人がいる
どっちが偽物かわからないでしょ
だいたい予想はついてた
私がここにくるころには
絶対青にはなってくれない
どうせ進むことわかってるから
自分の意志ではないの
ただ止まり方を知らないだけ
だからきっと弱くはない