「X MEN 」いわゆる特殊能力者達の活躍するアクションシリーズです。
日本では、そんなに知名度の高いシリーズでもないですが、今回の作品は、アクションだけでなく、ストーリーにヒューマン・ドラマ性とシリアス感もあってとても面白く出来上がっています。
このX MENの主要なキャラクター達はミュータントと呼ばれて、一般の普通の人とは、かけ離れた特殊な能力や容姿を持つ事で、コンプレックスを強く持ち、社会に受け入れられない孤独感や、化け物や危険物扱いする社会を憎む心理もよく表現できています。
今回この映画のいい部分として、ミュータントも感情や精神は、全く普通の人と同じでナイーブに傷つき、自分の持つ特殊さも、素晴らしい個性として自分が自分を受け入れる事で、コンプレックスが克服されて、やがて自分の精神のコントロールができやすくなり、その特殊能力を大きく生かす事ができる様が描かれています。
精神的に癒されて人間的なバランスに気づき正義になったり、癒しきれないネガティブな側面から憎悪になってしまいますが、人の愛と精神の強さと、切ないモロさの両面は人の永遠のテーマですね。