エーーーーッ‼サッ サッ‼ | 週刊 ローキック

週刊 ローキック

その日 その日に感じたこと 気づいたことを書き綴ります





昨日、坂出道場一般合同稽古で、締めくくりに、ビッグミット20秒10R
と帯の前を持ったままのフルスクワットからの上段廻し蹴り5分と前屈立ち下段払いを静止5分を分かれて行いました。



前屈立ち下段払いを静止して踏ん張り、足がプルプル震えて雄叫びを挙げてるF市くんを見て思い出しました。







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日体大名物! エッサッサ‼






自分が行ってた高校の体育の先生は、全員、日体大卒でして、自然と体育教科に組み込まれてました。


自然と組み込まれているというか、1年生の関門のように行われてました。




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まずは、この姿勢で45分間!
身動きひとつしたらいけません。

ちょっとでも動くと 飛び蹴り食らうか、竹刀でしばかれます。

で、最後の5分間は、誰か一人でも動いていたら全体責任という事で、正座をさせられ、竹刀で脳天しばかれて、ノドを突かれて倒されます。


一人でも動くと、次の体育の時間もまた45分間静止の練習をします。


なので、延べ何時間もこの静止の練習ばかりで、前に進めません。

ある時は、1時間、運動場の土の上で
エッサパン(白の短パン)一丁で全員正座させられたこともありました。



でも自分は、このエッサッサが大好きでして、苦しかったけど、楽しかったです。



YouTube等で エッサッサで検索いただければ、よく解っていただけると思いますが、見ている人も、魂を奮い立たされるというか、揺さぶられるものが、あります。



元々は、団体行動の大事さを教えるものだったようですが、この一人の雄叫びが全員、同じ気持ちの雄叫びとなった時、地鳴りのような 獣の雄叫びを彷彿させるような音に変わり、見ているものをも、その躍動感から、魂を奮い立たせるので、応援とかにも活用されるようにもなりました。




エッサッサは “静と動” “緩と急”があり、内在する魂の雄叫びを発することで、いろんなメッセージが込められてる、よく出来た教育であると思います。

真剣さがなければ、シバかれ
サボれば シバかれ
あきらめれば シバかれ
友を憎めば シバかれ
逃げれば シバかれ




そうしていろんなメッセージを受けとって 全員でエッサッサが出来た時は、
心の底から、嬉し涙があふれまくります。






今、こんな教育をすると、やれ暴力だ
やれ下品だと言われそうですが、今の世の中に必要なものは、こういう所にあるんではないでしょうか?


自分の時代には、近所のおっちゃんに
愛情タップリの鉄拳制裁を食らい
かけっこで勝ちにいく努力を学び
ツレの為にカラダを張り
そうして生きてきました。

その時代に、子が親に手を上げる
親が子どもを殺める
聖職者が犯罪を犯すなどはありませんでした。



随分と飛躍した話しになりましたが、
自分はそんな意見を持っています。


自分は空手をしていますが、空手には、まだその教育が残っているように思います。

空手は団体競技ではありませんが、例えば、ミットを持ってくれる人がいて、蹴り込め、力になっていきます。

戦う相手がいて、自分自身に負ける自分を発見します。


そういう意味では、空手の道場では、俺だけ強くなってやるという奴は強くなりません。


団体競技も一人の意識から始まります。





F市くんの姿をみて、改めて 空手はええなぁと思ったひとときでした。