眠れ無い夜
蘇る記憶

人形遊びの様に
飾られて居たあの頃

苦しみの中
頼る人も無く

裏切られた
哀しみの中で

笑う亊が
義務と成り

今でも変わらず
笑い続けて

あの頃と同じ
笑顔の儘の

人形の様な私…
「AI」
愛おしく想う此の気持ち

「AI」
哀しませる此の僕

「AI」
逢いたいと願う独りの夜

「AI」
曖昧にして仕舞う弱い僕

「AI」
愛憎に満ちた僕ら

全て奪い去り
何も無くなれば

僕は死ぬだろう

「AI」
愛が在る亊で
僕は生きている

必要なのは愛
愛だけなんだ…

何も謂わないで
唯、傍に居れば善い

下ら無い言葉より
其の瞳を見せて

安っぽい愛の言葉など
其の口から吐か無いで

唯、傍に居て
長い髪を撫でて居れば善い

美しく着飾り
紅い唇で微笑み
其の姿を失わ無いで

醜く朽ちるなら
此の手で時を止める

君は何時までも
美しく
愛らしく

僕の愛した君の儘で
永遠に変わらないで

狂気に満ちた愛で
何時までも僕の傍に

愛しい人形

ベッドに転がり
小さく丸まる

見渡しても君の姿は無く
静寂と漆黒が僕を包む

あの夜が夢のようで
胸が苦しくなる

隣で眠る君
気付かれないように

そっと
手に触れる

そっと
寝顔を見つめる

夢のような時間
楽しい時間

あれから
どれくらい過ぎたのだろう?

独りでは
生きられない

君が居るから
生きている

やっとわかった
馬鹿な僕

何時か出会うあなたに
私の心を残したい

この手で触れて
この腕で抱きしめて
愛を伝えたい

震える躯を抱きしめる夜
溢れる涙を滴らせる朝

死へ憧れ
狂気を纏い
彼を困らせた事

何時か出会うあなたに
伝えなければ為らない事

人は意外と弱い事
私はとても脆い事

何時か出会うあなたに
残したいのは

弱さでも
死でも
狂気でも無く

沢山の愛
大切な気持ち

何時か出会うあなた
何時か抱きしめられると信じて

私は今を生き
今と闘う

あなたに会えるまで
生きて行く

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