みなさんこんにちは。
2019年6月5日に、札幌市で2歳の女の子が虐待死した件を受けて、
札幌市は今月20日、再発防止のために問題点を検証する
ワーキンググループの設置を決めたことを発表しました。
グループは、母子保健分野など道内外の専門家ら6~7人で構成されており、
今回の件含め、児童虐待の事例を検証し、
どのような問題や制度に綻びがあったかを検証するとのこと。
その前の千葉県野田市の小学生が虐待死した件もそうでしたが、
もちろん制度や人材不足といった問題があるのは、確かにその通りだと思います。
実際一人の相談員がかかえる案件は100件近くになっているとのことで、
とても1人で対応できる量ではないでしょう。
しかし、度々ニュースで流れる内容を聞く限りそれだけではないように思います。
例え子ども本人からのSOSがあっても、周りの住人からの通報があったとしても、
それを受ける側が、事態を深刻に受け止めないのであれば、
担当や窓口が増えたところで、このように救えない命があとを絶たないのではないでしょうか。
記者会見などで「認識が甘かった」という発言を何度も耳にしましたが、
実際に会って体重が平均の半分もない子を見て、目立った傷がないからと言って
「リスクアセスメントシート」さえも作らず、
危険度が低いと判断したのか全く理解できません。
実際は2歳の女の子は死ぬ直前、2週間ほど食事をしておらず、
身体も実際は痣とやけどだらけだったと報じられています。
子どもの命を守るためには、
地域と、福祉機関と、法的機関が日常的に連携し、機能する見守りシステムをつくること、
また、それぞれの機関に必要な権限を与えること、
そして、一人ひとりが子どもの安全と命を最優先に考えることを大前提にすること
が必要ではないでしょうか。
これ以上、悲しい事件が起こらないように、
ぜひ、専門家の方たちには知恵を絞っていただきたいと思います。