【柏通り魔事件】「バスジャックし社会に報復」 押収品から被害者DNA型

家宅捜索の立ち合いを終え、捜査員に連れられて自宅を後にする竹井聖寿容疑者。報道陣に向かい叫んだ=5日午後、千葉県柏市(宮崎裕士撮影)
千葉県柏市の路上で会社員の池間博也さん(31)が刺殺されるなどした連続通り魔事件で、県警柏署捜査本部は、5日深夜に強盗殺人容疑で逮捕したのは、現場近くのマンションに住む自称無職、竹井聖寿(せいじゅ)容疑者(24)=同市あけぼの=と発表、6日朝に送検した。捜査本部は竹井容疑者の自宅から血のついた刃物や衣類などを押収。これらについた遺留物と池間さんのDNA型が一致、逮捕の決め手となった。
捜査本部によると、竹井容疑者は「金を奪う目的で刺した」と容疑を認める一方で、社会への不満も口にしている,rmtssp。捜査員が「普段どんなことを考えているか」と質問すると、「バスジャックして人質を取り、空港に乗り付けてハイジャックをし、東京スカイツリーに突っ込んで社会に報復してやりたい」と供述するなど、不可解な言動もみられるという。
一連の事件では男性(25)が手を切られ、ほかの男性2人が財布や車を奪われたが、竹井容疑者は全員と面識がなかったとみられる。竹井容疑者は奪った車をコンビニ駐車場で乗り捨てた後、「徒歩で逃げた」と供述、捜査本部は逃走経路を調べている。