ブログのタイトルは、映画『蜂蜜蜜蜂と遠雷』で社会人ピアニストとしてコンクールに挑んでいた松坂桃李演じる高島が標榜していた「生活者の音楽」からの剽窃である。

余談ながらこの生活者の音楽という表現は聊か珍妙で、音楽家=生活者であることは自明なのに、殊にクラシック音楽の世界ではそういう当たり前の事実からは遠いところで音楽が成立してしまっている。

もう随分以前に地元音楽ホールの機関紙の鼎談で作家の高樹のぶ子が芸術文化の敷居を低くし過ぎるのも問題ではないかと発言していて、それも確かに一理あるわけだが、今般のコロナ騒動で芸術文化支援の気運の高まりに今一つの勢いを欠く現状からも明らかなように、芸術文化が日常生活の中に馴染んでいない。音楽一つとっても、たとえばNHK-BSで時々やっている駅ピアノの風景が日本に定着するのに後何十年かかるだろう。

それはさておき、昨日散歩のついでに一ト月半ぶりにパチンコ屋へ行った。

休業期間中何らの痛痒も感じなかったことで得られた、自身が中毒者でない確信が果たして収穫だったのかどうかは兎も角、4月からの全面禁煙化とコロナ禍による打ち控えにより今ホールが非常にいい環境にあることだけは間違いない(経営的には最悪だろうが…)。

案の定昨日立ち寄ったホールもガラガラで、各シマに3,4人しかいない。私の打つ最底辺レート(0.4円)だけは若干人が多かったが、それでも10人に満たない。

仕事人総出陣とエヴァのドラムタイプ、超覚醒の3台を代わる代わる打ったら、最後に座った超覚醒が数回転で当たって6連した。

もっとも大当りラウンドが常に4Rに偏り続けるのはいつものことで、纔か2500発の出玉を換金し800円。つかったのはワンコイン(500円)だったので、差し引き300円のプラスである。これこそまさに生活者のパチンコといえる。

生活者のパチンコというと聞こえはいいが、実態が生活苦のパチンコであることは言うまでもない。

 

 

※スマホ不所持のため、他のブロガーさんの画像を拝借しました。