今夜はこれまで書いたブログの記事を点検していた。誤字脱字の類があったり言葉の使い方が不用意だったりしているものについては全体の趣旨を変えない程度に修正を加え、内容自体がないにも関わらず更新するためだけに書いたような無意味なものは記事ごと削った。

もっとも、もともと無内容な駄文ばかりなのだからそんな手間をかけるよりいっそのこと退会ボタンをポチッと押せば、すべてが跡形もなく消えてスッキリするのではないかという考えもよぎった。

それにしても読み返して愕然とするのは、その陰気な諄さは言うまでもなく、同じような事ばかりを飽きもせず書き連ねている莫迦さ加減である。この態度は、10年前に別のIDでアメブロを書いていたときと殆ど何も変わっていない(こちらは既に抹消済み)。

しかも生活面における頽落は10年前の比ではないから、同じような内容でも以前のIDで書いていたブログのほうがまだどこかのんびりした感じというか、賢しらなところもなく、つまりは感じが良かったようにも思われるのである。

兎にも角にもこの欺瞞に満ちた人生の一端がここに刻み込まれていることだけは疑う余地がない。その扱いについてはこれから考えてゆくつもりである。取り敢えず20編くらいあった『雑感』という曖昧模糊としたタイトルを改め内容に沿ったタイトルを付与しておいた。

さて、そんな気分を紛らわすためバッハのパルティータ第6番BWV830をペライアとギーゼキングのCDで代わる代わる聴いた。

この曲のトッカータはバッハの作品の中でも特に気に入りの一つだが、翳りを帯びた沈み込むような音楽が魂をどこかへ攫ってゆくようである。