点滴法水合わせの落とし穴 | 庭先金魚

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目からウロコ!


https://www.youtube.com/live/k3shpZLu8hM?si=7tG6Y0SsgFi-p3Qw


アンモニアとpHの関わり、からの、輸送中の袋内水質変化、からの、水合わせ中の水質変化とアンモニアの関わりについて、たいへん有意義なお話をされていました。



掻い摘んで書くと、


アンモニアは、酸性の水の中では魚の体に吸収されないアンモニウムイオンと化しているので無害である。

(pH6.5くらいだと、ほとんどがアンモニウムイオン)


アンモニウムイオンは、溶けている水がアルカリ化すると有害なアンモニアに変化する。


ということを踏まえて。


遠くのお店まで行って買ったり、通販で買ったりした時など、生きた魚を長い時間かけて輸送する場合、袋の中では、魚の呼吸で発生する二酸化炭素や水中の硝化菌の影響で、水が徐々に酸化していく。


排泄されるアンモニアを処理しきれないので総アンモニア量も時間とともに増えるが、酸性の水になっている場合、袋中で発生したアンモニアは概ねアンモニウムイオン化しており、総アンモニア(アンモニアとアンモニウムイオンの合計)濃度が高めでも大丈夫。


しかし、水槽に放つ前の水合わせの段階でアルカリ性の水が袋に注がれると、アンモニウムイオンはアンモニアに変化してしまうため、あまり水合わせに時間をかけると、水合わせ中に魚が調子を崩す原因になる。


水質の変化はゆっくりなほうが良いけれど、目指すpHがアルカリ性である場合は、総アンモニア濃度を速やかに下げることも大事である。


ということです。



他にも、処理が甘い安物の活性炭はpHを上げがちとか、水道水と二酸化炭素の関係とか、浸透圧や体液の濃度の話とか、ためになる話がたくさんありました。


2時間に及ぶ長尺で、しかも生配信のアーカイブであるためところどころ切れていたり、フリーズしたり、尻切れトンボになったりしてますが、とても勉強になる動画でした。