○挿絵俳句689b・燈届かぬ・鎌田透次703b・2025-03-01(土)
○「燈届かぬところより梅の闇」(『遠景』2025)(鎌田透次703b)【→Haiku and Illustrationへ →第15句集50句へ】
○季語(梅・初春)

from a place where the light can't reach
the darkness of plum blossoms begins / Touji

【作句メモ】:梅の闇は春の闇。春の闇は黒色が厚く濃い。「あかりとどかぬところよりうめのやみ」

○五感俳句689・味覚48苦み6・齊藤泥雪01・2025-02-28(金)
○「日出於忌や苦みの抜けぬ塩蕨」(齊藤泥雪01)
○季語(日出於忌・初春)(「→現代俳句データベース」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:今日は弘前出身の俳人・→斎藤日出於(1923-1979)(「澁柿園」創刊者)の忌日。掲句の作者も同郷で「澁柿園」代表だった。塩漬けの蕨であるがなかなか苦みが抜けない。


齊藤泥雪(さいとうでいせつ)(1937-2021)
○好きな一句「卒業の列が過ぎゆく大鏡」02
○季語(卒業・仲春)(「→現代俳句データベース」より引用)

【Profile】:青森県出身。「草樹」同人。「澁柿園(じゅうしえん)」前代表。弘前高校の職場句会「鏡陵句会」を指導した。


○挿絵俳句689a・疾く過ぐる・鎌田透次703a・2025-02-27(木)
○「疾く過ぐる月命日の無き二月」(『遠景』2025)(鎌田透次703a)【→Haiku and Illustrationへ →第15句集50句へ】
○季語(二月・初春)

february passes quickly
there is no monthly anniversary
in that month / Touji

【鑑賞】:30日の月命日。2月には無い。閏年(次は2028年)であっても2月には無い。過ぎ去るのが速い2月を「逃げる2月」などと言うようだ。

○特集俳句689・抱腹絶倒俳句3「絶」・鍵和田秞子05・2025-02-26(水)
○「晩学や絶へず沖より春の波」(『未来図』1976)(→鍵和田秞子05)

○季語(春の波・三春)(「二十世紀名句手帖⑦海と山のラビリンス(齋藤愼爾編)(河出書房)」より引用)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5検索6【→俳人一覧(いいいたせそちつてぬねへほむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:年齢を経てからの学びはなかなかはかどらないね。ゆっくり行きましょう。激しくはなくともゆったりと、そして絶間ないあの春の波のように学んで行こう。

○方法俳句689・直喩150ごとし8・日原正彦01・2025-02-25(火)
○「雨あしに鈴あるごとし春しぐれ」(日原正彦01)
○季語(春しぐれ・三春)(「朝日俳壇(2002・4・1)」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「春時雨」であるからこそ雨脚が鈴の音に聞こえる。今まで扱った「春時雨」の2句。「→春時雨関東ローム層の上」(『眼光』2011)(鎌田透次)、「→竹籠に眠る絹糸春時雨」(祐森彌香)。


日原正彦(ひばらまさひこ)
○好きな一句「天高し洗濯機の海荒れてゐる」02
○季語(天高し・三秋)「朝日俳壇(2010.10.25)」(「→増殖する俳句歳時記」より引用)

【Profile】:1947年岐阜県出身。高校時代より詩作を始め、「詩学」研究会に投稿。第一詩集『輝き術』に により、第6回東海現代詩人賞受賞。第五詩集『それぞれの雲』『ゆれる葉』 により第24回中日詩賞受賞。1997年の詩小説『かほこ』まで 10冊の詩集がある。