トヨタ産業技術記念館(その4)~愛知県名古屋市西区則武新町の博物館・資料館 | 九州下町おやじの珍道中

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20215月下旬のトヨタ産業技術記念館」レポの続き。

 

 

トヨタ産業技術記念館(その3)のレポ

 

 

 

 

 

豊田佐吉が1924年に発明・完成させた「無停止杼換式豊田自動織機」第1号機の隣にある機械があります。

 

 

 

 

この機械は、「豊田式汽力織機(1896年発明)」。「日本で最初の動力織機」なんですね♪

動力化を実現したこの織機では、織布業者が買いやすいように安価な木鉄混製とし、よこ糸切断自動停止装置などの自動装置が発明され、織物品質・生産性が画期的に向上しました。

 

 

 

展示品は1899年に製作され、稼働中のものを1966年に復元整備したもので、たて糸が切れたら自動で停止する装置、布の巻取装置などが発明されました。

これにより従来は作業員1人で1台しか運転できなかったものが、3~4台運転できるようになり、織物品質も大幅に向上しました。

 

 

 

豊田式汽力織機」もじっくりと拝見。

 

 

 

 

横からも…

 

 

 

 

豊田式汽力織機」は日本機械学会の「機械遺産」に認定されているんですね。

 

 

 

 

こんな展示も…「綿を糸にする従来技術」。

 

 

 

 

糸を紡ぐ技術

糸の紡ぎ方。詳しく見たのは初めてで…留学生と思しきコンパニオンさんが実演して見せてくれました(^^)

 

 

 

 

繊維の分類表。天然繊維、化学繊維に分けられていますが、それが更に細分化されているんですね。

 

 

 

 

展示室を更に進みます。

 

 

 

 

こちらの機械は、糸がたくさん紡がれているようですが…

 

 

 

 

この機械は、「明治初期の発明家が生んだ 日本の独創的技術・ガラ紡機(複製)」。

1873年、臥雲辰致(がうんたつむね)が綿花の塊から直接糸を作り出す独特の仕組みを持つ精紡機・ガラ紡機を発明。ガラ紡機という名称は、操業中、ガラガラと音を出すことによります。

 

 

 

臥雲式精紡機は1877年、第1階内国勧業博覧会で「本会中第一ノ好発明」として最高賞を受けました。

1890年代入ると、リング精紡機の糸に比べて明らかに品質が劣るとして岐路に立たされましたが、再用綿などの安い原料を用い安い糸を作ることで太糸市場に生き延びました。

 

 

 

こちらの機械は横長ですね~その奥には水車もあります。

 

 

 

 

その機会に近づいて…

先程のガラ紡機を横に長くしたような機械ですね。

 

 

 

 

この機械は、「明治・大正・昭和と生き続けた 動力駆動のガラ紡機(1931)」。

ガラ紡機による紡績、所謂、ガラ紡は、1880年頃から全国に広がり、愛知県三河地方でガラ紡は広く普及し、一部では今もガラ紡が行われています。

 

 

 

発明当初のガラ紡機は手回しでしたが、やがて水車動力となり、谷川の水車によるガラ紡は「山のガラ紡」、川に浮かべた舟の水車によるガラ紡は「平野のガラ紡」と呼ばれました。

水車動力は1930年頃からモータへと切り替えられました。

ガラ紡製品は、太平洋戦争直後の衣料不足の充足に貢献しましたが、糸の太さを制御するてんびん機構が高速化に対応できず、今ではごくわずかしか残っていません。

 

 

 

続いて、白い四角い塊が展示してありますが…

 

 

 

 

こちらは、「原綿」。

日本で使用する原綿のほとんどは、世界各地の綿花産地から、圧搾機で堅く圧縮され、帯鉄をかけ展示物のような俵(ベール)と言われる荷姿で、輸入されます。

 

 

 

原綿は、一定の品質の綿色をできるだけ安価に製造するため、いくつかの異なる原綿を配合し、混打綿工程の最初の機械であるホッパベールブレーカに供給されます。

ここに展示した原綿の重量は約225kgで、ワイシャツを作ると約800枚分の綿糸が作れます。

 

 

原綿をほぐして、糸にして行くんですね。

 

 

 

こちらは、昔ながらの糸車ですが、「インドの紡車・チャルカ(複製)」。

綿織物はインダス文明で生まれ、インドでは当初は糸を紡錘で紡いでいましたが、紡車チャルカが発明され、ヨーロッパに伝えられたのは14世紀ごろと言われています。

 

 

 

 

こちらもまた、糸車ですね~

 

 

 

 

こちらの機械は、「ジェニー精紡機(複製)」。

1764年イギリスのハーグリーブスが発明。フライシャトルによる織機の生産性向上で効率の良い精紡機が待たれていた時に登場し、急速に普及しました。

 

 

 

 

こちらも、精紡機のようですね。

 

 

 

 

この精紡機は、「ウォータフレーム精紡機(複製)」。

1769年イギリスのアークライトが発明。数年の改良を経て実用化しました。

水車動力を利用するこの機械の登場を機に、工場制による紡績業が発展して行きます。

 

 

 

 

機械が二つ並んでいますが…

 

 

 

 

向かって右の黒い機械は、「アークライトのランターンフレーム(複製)」。

イギリスのアークライトは、1775年、混打綿から精紡工程までの機械化に成功。その中でスライバを引き延ばし撚りをかける工程を機械化したものです。

 

 

 

 

向かって左の茶色い機械は、「アークライトのカード(複製)」。

1775年、混打綿から精紡工程までの機械化に成功。その中で、繊維を引き揃える工程を機械化したものです。

 

 

 

 

こちらの機械は…自転車のような乗り物がついているみたいですが…

 

 

 

 

この機械は、「クロンプトンのミュール精紡機(複製)」。

1779年、イギリスのクロンプトンが発明。ウォータフレーム精紡機ジェニー精紡機の特長を合わせた精紡機で、これにより細番手の量産が実現しました。

 

 

 

 

先程見た「原綿」の先にある機械。結構長く続いていますが…

 

 

 

 

こちらは、「混打綿工程における綿の流れ」。

原綿の塊をときほぐしながら、各種の原綿を混ぜ、ごみなどを取り除き、ラップにする、という流れとなります。

 

 

 

 

原綿を飲み込んで行く機械…

 

 

 

 

どんどん飲み込んで行って…

 

 

 

 

その5」に続く。

 

 

 

 

トヨタ産業技術記念館

愛知県名古屋市西区則武新町4-1-35

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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