瑠璃光寺(その1)国宝五重塔 ~香山公園 ~山口県山口市の寺院・国宝・史跡 | 九州下町おやじの珍道中

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20198月13日の山口県山口市歴史散策レポの続き。

 

長州苑」にあるレストラン「香山」で瓦そばを堪能した後は、すぐ隣の「瑠璃光寺」に向かいました。

 

 

長州苑 香山のレポ

 

 

 

 

香山」の前の道路をまっすぐ進むと、「瑠璃光寺」に到着です。というか、すぐ傍、になるんですけどね。

 

 

 

入口手前、駐車場には、銅像があります。こちらは、「剣道範士 居合道範士 紙本栄一先生之像」。

 

 

 

境内案内図。

 

 

 

由緒書き「香山公園

この地は今から600年くらい前の大内氏の時代に香積寺のあった跡で、古くから市民の誇りと敬慕の地であり、春は裏山の木町の桜とともに市民の憩いの場として親しまれて来ました。

 

 

萩藩主毛利家墓所

毛利敬親公、毛利元徳公、毛利元昭公その夫人の墓所。

 

 

勅撰銅碑

明治偉人における毛利敬親公の偉業を永久に伝える為に、明治天皇の勅命で明治29年(1896)に建立されたもので、銅碑から墓所に至る石畳は「うぐいす張りの石畳」と言われ、足音等が石段に反響し妙音を発します。

 

 

露山道

毛利敬親公が藩庁を山口に移した際、藩庁内の一露山に建てられた茶室で、敬親公が茶事にことよせ家来らと討幕の密議をこらした建物で、明治24年(1891)この地に移築されたものです。

 

 

枕流亭

道場門前安部橋付近にあった町家の離れで、この二階で薩長連合の話し合いがなされた由緒ある建物で、昭和35年(1960)この地に移されました。

 

 

瑠璃光寺五重塔

嘉吉2年(1442)建立で、大内氏盛時の文化を示す遺構として意義が深く、その姿が美しいことから日本三名塔に数えられ、室町時代における優れた建物として、国宝に指定されています。

 

 

瑠璃光寺

大内氏の重臣陶弘房の菩提寺で、仁保地区にありましたが、元禄3年(1690)この「香積寺跡」に移されたものです。

 

 

いろいろ名所があるんですね♪楽しみ~

 

 

 

境内に入ると、おお!?昔のポスト!?「書状集箱」と書かれています。

 

 

 

由緒書き「郵便創業当時のポスト(書状集箱)」。

このポストは明治4年(1871)郵便創業当時に使用していたものを復元したもので、他のポスト同様に利用できるんですね。

 

 

 

境内を進みます。と言いますか、ここは「香山公園」という公園で、公園内に「瑠璃光寺」がある、ということのようです…

 

 

 

右手には池があって、その奥に、五重塔が!

 

 

 

五重塔の方に進むと、胸像がありました。「画聖雪舟」。

 

 

 

由緒書き「画聖雪舟」。

雪舟は、応永27年(1420)備中国に生まれ、長じて僧となり京都の相国寺に入って、禅学とともに画技を学び、40歳前後に、山口に来て天花の雲谷庵に居を定め画筆に親しみました。

 

 

応仁元年(1467)大内氏の遣明船に乗って中国に渡り、絵の修行に励むと同時に、中国の風物に接し、文明元年(1469)日本に帰った雪舟は山口に居住していましたが、その後、漂泊の旅に出て、再び山口に戻ったのは、文明18年(1486)頃と思われ、雲谷庵をアトリエとして多くの傑作を残しています。

有名な国宝「四季山水図」もこの年に描いています。

 

雪舟の没年、場所については諸説ありますが、現在では永正3年(1506)87歳、雲谷庵で没したというのが定説になっています。

 

 

先日レポした雪舟のアトリエ「雲谷庵」の跡地から、この五重塔、見えましたからね~♪

 

 

雲谷庵跡のレポ

 

 

 

 

更に、五重塔に向かうと、歌碑があって…

 

 

 

この歌碑の由緒書き。「在り慣れて 散歩のところ 池の辺の 五重塔に 心はよりて

友廣保一は歌誌アララギの同人であり、故中村憲吉、故斉藤茂吉土屋文明の直弟子としれ歌道研鑽60余年、この間、山口市文化協会所属山口短歌会長、山口県歌誌「なぎ」主宰、山口刑務所受刑者短歌会の指導等、短歌を通じて山口県の文化の向上に寄与しました。昭和57年、勲五等瑞宝章叙勲。

 

 

 

こちらも歌碑のようですが…

 

 

 

この歌碑の由緒書き。「若山牧水歌碑」。

はつ夏の 山のなかなる ふる寺の 古塔のもとに 立てる旅人

この歌は明治40年6月牧水が21歳の時、東京から郷里の宮崎県に帰省の途中、この五重塔を音図得て詠んだもので、同時に「山静けし 山のなかなる ふる寺の 古りし塔みて 胸ほのに鳴る」も作っています。

 

 

牧水は宮﨑の生まれですが、旅と酒を愛した遍歴の歌人と言われ、昭和3年43歳で没しました。

碑の書は、牧水夫人の若山貴志子さんの筆です。

 

 

 

石段を上ると、五重塔が見えて来て…池を回り込んで、五重塔の後ろ側から近づく形になりました。

 

 

 

五重塔に近づいて…歴史の長さを感じさせますね~♪

 

 

 

五重塔を見上げて…

 

 

 

由緒書き「国宝 瑠璃光寺五重塔」。

嘉吉2年(1442)に建立されたもので、室町時代中期における優れた建築の一つであるとともに、大内氏盛時の文化を示す遺構として意義深いものです。

高さは31.2m、桧皮葺独特の軽快さを見せており、軒の出は深くなっています。

 

 

この塔は、大内義弘の菩提を弔う為、その弟大内盛見がこの地にあった「香積寺」の境内に建立したもので、江戸時代初めに「香積寺」は萩に移り、その跡に「瑠璃光寺

が移って来ました。

その後、「瑠璃光寺五重塔」と呼ばれ、京都醍醐寺、奈良法隆寺と並ぶ日本の三名塔の一つにも数えられています。

 

 

嘉吉年間の建立か~築580年…す、すごい…

 

 

 

国宝五重塔を、池側から…美しいな~♪

 

 

 

五重塔から「瑠璃光寺」に向かうと、由緒書き「梵鐘」があって…

天文元年(1532)吉敷郡仁保庄大畠村(山口市)にあった光明禅寺のものとして鋳造されたもので、作者は藤原之国、願主は重近で、当時仁保庄で勢力を奮っていた平興奉(おきとも)(仁保氏19代当主)の家来です。

 

 

この梵鐘は、「瑠璃光寺」の末寺であった「光明禅寺が廃寺となった時に「瑠璃光寺」に移って来たもので、「瑠璃光寺」が仁保庄からこの地に移転した元禄3年(1690)以前のことです。

 

 

その隣には、由緒書き「瑠璃光寺鎮守石殿」がありました。

瑠璃光寺」が仁保にあった頃、当山16世重堂専宗大和尚が寺の鎮守として慶安3年(1650)に造立したもので、今まで仁保の旧地に残っていましたが、「瑠璃光寺

の鎮守としてここに移し祀りました。

山口県には、江戸時代初期の年号のある石殿は少なく、貴重な石造文化財と言えます。

 

 

梵鐘のある鐘楼の位置が分からず、石殿の写真がなくて…石殿は由緒書きのとなりにあるそうなのですが、何故か撮り忘れ…不覚…涙

 

 

 

振り返って、五重塔を…

 

 

 

瑠璃光寺山門。

 

 

 

瑠璃光寺」の由緒書き。大本山は永平寺總持寺

陶弘房の菩提寺で、本尊は陶弘房念持仏の薬師如来。陶氏大内家筆頭家老で、代々周防国の守護代を務めた名門の家柄で、文明3年(1471)山口市の奥地仁保の地に創建されました。

 

 

当寺は中国三山の一つと言われ、長門の大寧寺、周防の龍文寺とともに江戸末期まで、西日本の僧録司(禅寺の統括、人事)の責務を果たしました。

 

本堂の前には大きな杓子、擂木がありますが、我が身を擦り減らし人を救うという仏心を象徴するものです。

 

大寧寺も大内家ゆかりの寺院で、大内義隆が自刃した場所ですね…

以前レポしていますので、そちらもどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

境内案内図。御堂の中の仏様の配置も記されていて、これは分かり易い!

 

 

 

由緒書き「瑠璃光寺五重塔」。

毛利元就公は天文18年(1549)大内義隆公に挨拶のため山口を訪れ、約3ヶ月滞在したので、この五重塔も見たことでしょう。

毛利隆元公が人質として山口に来て4年間宿所とした大蔵院は、塔の後方の山麓でした。

 

 

 

山門をくぐり、境内を進みます。

 

 

 

慈母観音と、わらべ地蔵がいらっしゃって…

 

 

 

石造五重塔。

 

 

 

石造五重塔の前には、「経塚」という由緒書きを刻んだ石碑がありました。

この石造五重塔は、経塚になるんですね。

 

 

 

「その2」に続く。

 

 

 

 

香山公園

山口県山口市香山町7-1

 

 

 

瑠璃光寺

山口県山口市香山町7-1

 

 

 

 

 

 

 

 

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