うつ病になって、薬が効き始めた頃

「敵を知る」ために本で勉強することにした。


その頃私はまだ、会社にも両親にもうつ病の話をしていなかった。

会社には隠し通しながら、働き続けるつもりでいた。

両親には話そうと考えていた。

得体が知れないものと戦う時、離れて暮らしているとはいえ

家族の理解が必要だと考えていたからだ。


しかし、仕事を持っている両親が小さな活字が並んだ

ぶ厚い本を読んでくれるとは思えず、

マンガ仕立てのものを選んだ


細川 貂々
ツレがうつになりまして。

これを携えて実家に向かった。

両親に説明した時の心情は後日書こうと思っているので

ここでは割愛する。

マンガというのは老眼がすすんだ父には最適だったらしく

本は読まない父が後日読んだらしい。

説明するのが面倒で、しかも相手が活字嫌いなら

導入として、この本を読んでもらうのが良いかも知れない。


下園 壮太

人はどうして死にたがるのか 「自殺したい」が「生きよう」に変わる瞬間


自分が自分のために買った本。

タイトルがあまりにセンセーショナルで

本屋でレジに持っていくのに多少の勇気が必要だったが、

たくさんの人をカウンセリングしている方が書いているので

苦しさのメカニズムのようなことが、

とても分かりやすくかいてあると思う。

回復期(今の私はその段階にある)に陥りやすい罠?についても

かなり詳細に言及されている。

購入した後で図書館で見つけたときは「しまった」と思ったが

状況が変わった時などは読んでいるので

ずっと手元に持っていることになるのではないかと思う。

私が購入したころは文庫はなかった気がするが

(見つけられなかっただけかも知れない)

今は文庫版が出ていて、買いやすいはず。


全部読むのが困難な体調の時は

目次を見て当面必要だと思われるところのみ

読むだけでも良いと思う。


下園 壮太

人はどうして死にたがるのか (サンマーク文庫 G- 97)