・プロローグ
地球連邦軍が、ついに「V作戦」を発動したという。
新たなモビルスーツが台場で建造され、わがジオン軍への反撃の機会を伺っているというではないか。
私はマチノスケ さんと共に、偵察任務に向かった。
あわよくばモビルスーツを破壊し、シャア少佐のように出世したい。
そんな密かな野心を秘めて……。
・偵察任務
まぁ、要するにお台場の実物大ガンダム見に行ってきたわけですわ。
台場駅にあった貼り紙がこれ。
実に非日常的な内容が、日常的な貼り紙に書かれている。
実にシュールだ。
潮風公園へと向かう我々。
背中が見えてきただけでもなんだか興奮。
建造中と違って、今は近くに行って触ることができるのだ!
だいたい15分待ちくらいでガンダムの足元へと辿り着くことができた。
デニム曹長が後ろから止めてくる。
「やめろ!我々は偵察が任務なんだぞ!」
「いや、敵は首しか動けんようです!触ります!」
近くからのショット。
装甲がボルトで留められていたり、注意書きのマーキングがあるのがわかる。
ガンプラを見慣れすぎていて、マーキング見ても「ガンプラみたい」と思ってしまう自分が少し悲しい。
こんなローアングルのきわどい写真を撮っていることが軍にバレたら、新聞沙汰になってしまう。
このことは内密にお願いしたい。
夜にはライトアップ。
この存在感!カッコいいぜ!
光る眼で空を見上げ、ダクトから排気。
宇宙世紀の技術でも、意外と廃熱は悩みどころなのだろうか。
これだけ大量の煙を出さないといけないとは……。
とりあえず、この事実は帰ったらシャア少佐に報告せねば。
・戦果
こうして、特に交戦することもなく平和に我々の偵察任務は終わった。
今回の任務で得たものは、写真の3点だ。
左はお台場限定品のプラモデル。
限定といっても、台座がついてるだけなのはご愛嬌。
これを持って帰れば、シャア少佐もガンダムの構造がよくわかるという寸法よ!
真ん中はガンダムTシャツ。
うろ覚えだが、デニム曹長が「我々はTシャツが任務なんだぞ!」とか言っていた気がしたので買ってきた。
こういうTシャツの常として、Sサイズでもえらくデカい。
デニム曹長の体型ならちょうどいいだろう。
右はガンダムクッキー。
缶の中にはガンダムの絵柄がプリントされたクッキーが入っている。
それ以外は普通のクッキーじゃないか……などと文句を言ってはいけない。
連邦のモビルスーツ開発技術とクッキー開発技術は、わが軍よりもだいぶ遅れているのだから……。
・最後にひとつ
…………食べたね………
親父にも食べられたことないのにっ!!
「食われもせずに一人前になった奴がどこにいる!」
「もうやらないからな!2度とクッキーなんかに載ってやるもんか!」
「残念だよ!貴様ほどのクッキーなら(ラングド)シャアをも越えられると思っていたのにな!」
「(ラングド)シャア!? ブライトさん!ブライトさんっ!」
ああ、これを書くためだけに1000円のクッキーを買ったさ!
認めたくないものだな……自分自身の若さゆえの過ちというものを……
~完~









