夜中再び、泣き叫ぶ声。
今晩はこれで10回目だ。
土曜日、日曜日、月曜日そして今晩と連夜夜泣きが続く。
時差ぼけで変になってしまっているのだ。
そして、日本へ行っていた間の短い期間に私と枕を並べて寝たことが
癖になってしまったらしい。
真夜中に動物のような泣き声。
大変な迷惑だし、時差ぼけの私の頭にもがんがん響く。
主人は最初のうちは勉強をしていて起きていたのだが、
さすがにSKが4時以降に大泣きして、勝手にベットから這い出て叫びながらリビングにいたときにはもう嫌だと言って怒る。
結局私が行かなくてはならない。
だって、主人は簡単な方を選ぶから。
泣き叫ぶSKの望むように一緒に彼女の部屋で寝たら、
それが癖になる。
そして毎晩の夜泣きは治まらないだろうから。
今は大変でも、彼女に納得させなくてはいけない、夜泣きして私に一緒の部屋に寝てもらうということに何の利点もないことを。
何回も話をする。
何故泣いているのか?
SKは「寂しいの」とすすり泣く。
SKに今までずっとこの状態で寝ていて何も怖くもなかったことを
何度も強調する私。
それでなんとか、寝かせて約10分後に同じことの繰り返し。
でも、それでも、やはり負けてはいけないのだ。
2歳半だといって、甘えさせて良いところといけないところがあり、
これはいけないところだと冷静に考えても強く感じたので、
私は怒らずに彼女を諭した。
4時半、やっとSKが納得し、「おねえさんだから、1人で寝られる」と言ってくれた。「おやすみ」と言って、ドアを閉めたとき、どっと疲れが体に来てしまった。
5時半、主人の会社からの電話。これは日常茶飯事。変な時刻に電話がかかって来るんだ。あー、疲れた。でも、負けられない。
7時45分、日本の母からの電話。主人は遅刻しそうだと急いで支度をしている。
私はいろいろと母に言い、相談する。人と話すと本当に気が軽くなるものだ。
9時。SKの部屋へ行く。今日はプレイグループの日。
「SK,これからエイダンの家に行くから、起きようね。」
驚いたことに、SKはすんなり起きた。睡眠時間足りないだろうに。
朝ごはんをきちんと食べて、ベビーカーで出かけた。
今日はこの数日よりもずっと素直。
プレイグループについた時点では私に引っ付いていたが、段々慣れ、
私もいつも仲良くしているお母さん達(全てアメリカ人)と
いろいろな話を気さくにした。あー、疲れが取れてきた。
午後1時半ごろ帰宅。
SKは素直に手を洗ってから、お昼ねをすると言って、
ちゃんとパジャマに着替える。
寝てくれたSK、きっとこれで少しは生活のリズムが戻るかもしれない。