無人駅ではしゃいでたんですが、
ふと「この駅を使ってはる人ってどんな人生なんやろ」とか考えまして。
きっとその人も生まれた時に家族や親戚に祝福されて、
幼稚園や学校で友達に囲まれて
時々はイヤな思いもしながら大人になって
素敵な人に出会ったりしながら
幸せに暮らしてはるんやろか。
幸せやったらいいなぁ。
そんな事を考え出したら妙にしんみりしまして。
そんな時に駅舎の中で見つけたポスターが

「北朝鮮に拉致されたらしい人」的な内容。
昭和○○年どこそこの誰さん。
とか
平成○○年どこそこの誰さん。
とか。
幸せな生活の
普通の毎日やったのに
突然、全く突然に、
ううう。そんなのひどすぎる。
とブルーな気分になってしまいまして。
そこで妄想が終われば良かったのですが、
気づいてしまったんです。
「あれ?これオレここで拉致される可能性あるんじゃね?」
と。
全くの無人駅。
前は竹藪。
後ろは日本海。

土地勘もないし。
海の向こうはすぐ北朝鮮。
アンニョンハセヨー!
ポスターを見直してみたら
平成○○年が何件かあるし、
そのうちひとつはそんなに古い話でもないし、
住所見たらみんな近いみたいやし。
小屋の扉は1つ。
外から固められたらおしまいなんじゃないか。
外に出てたほうがいいんじゃないか。
外に出てるせいで「あ、人がおる」って気づかれるんじゃないか。
今日のパンツは変なんじゃなかったやろうか。
拉致られたとして、嫁はどれぐらいで気付いてくれるんやろか。
次の列車まで30分。
早くここから逃げ出さねば。
キチ○イのフリして相手にされないようにしようか。
インド人のフリしたら何とかなるんちゃうやろか。
3人ぐらいなら倒せるやろか。
ホント色んなことが頭に浮かびました。
「誰も来るな誰も来るな列車が来るまで誰も来るな」
そんな感じでいたんですが、
冷静になってくると考え方が少し変わり、
きっと列車を待つフリして近づいてくるはず
いきなりガバッとは来ないはず
それならいっそこちらからガツンと。
てな具合になってきまして。
あと15分
来るなら来やがれクソッタレ!
つづく






