私たちが出会った頃、
To know, is to know that you know nothing.
That is the meaning of true knowledge.
今の科学は、分からないことの方が面白い。
ないのではなく、まだ知らないだけ。
彼のその言葉が
とても印象に残っている。
精神や哲学の本を読むのが好きだった私と、
理系の世界に身を置く彼。
異なる世界を生きてきた私たち。
私が彼に惹かれたのは、
ただ好きになったという感情だけではなく、
知的な敬意と好奇心も含まれていた。
彼は私を外の世界へと導き、
私は彼を内的な旅へと誘った。
補い合う関係として始まった私たちは、
その関係の中で、
お互いに自分という人間の輪郭を探りながら、
いつしか互いを映し出す鏡にもなっていった。
私は恋愛だけでなく、
自分自身を知ろうとしていたのかもしれない。