陸奥国一之宮であり、全国の塩釜神社の総本宮

広域をカバーする安定した強力なパワー

謎の神シオツチノオジが東北の未来を導く

 

陸奥国一之宮の鹽竈(塩釜)神社と隣接する式内社 志波彦神社。

もとは鹽竈神社だけでしたが、明治時代に志波彦神社が遷座したようです。

互いに独立した瑞垣で区分されていますが、同一の境内を持ち、一つの法人となっています。

 

新幹線の車窓から祝福の虹虹(・・・と勝手に思っている)

決心して参拝に出かける時に割とよく虹を見ます。

今回も迷いがありましたが、強く呼ばれた気がしたので、

思い切って仙台方面に出かけました。

 

鹽竈神社・志和彦神社、御釜神社、大崎八幡宮、瑞鳳殿と穴蔵神社へ参拝。

いずれも宮城県や仙台を守護している神社、霊廟です。

 

神社 鹽竈神社(しおがま)

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創  建 : 不詳(奈良時代以前)

ご祭神 : 塩土老翁神、武甕槌神、経津主神

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住所: 宮城県塩竈市一森山1番1号

交通: JR本塩釜駅より徒歩15分(本塩釜駅へは仙台駅からJR仙石線で30分)

参拝日: 2019年11月12日

公式ホームページ: 志波彦神社 鹽竈神社 公式サイト

 

当社は全国の塩釜神社の総本宮。

「しおがま」にはいろんな漢字が当てられ、しかも画数が多いため、ちょっとカオスですね。

 

かなり以前、何度か訪れてますが、真夜中で激混みの元朝参りのため、社殿も景色も全く記憶にありません汗

元旦の初詣を元朝参りと言いますが、正確には大みそかの午前0時を過ぎると元旦になるわけで、一ノ宮ともなると、その真っ暗な時間帯から初詣客がどっと詰めかけるのです。

 

表参道入口

本塩釜駅から谷間の道をまっすぐ進みます。

10分ほど進むと裏参道の入口がありましたが、それを通り越して、

表参道の男坂へと向かいます。

途中、摂社である御釜神社へも立寄りました。

 

何とも古風で立派な社号標。カッコイイビックリマーク

 

鳥居の扁額には、陸奥国一宮とあります。

陸奥国とは、山形と秋田を除く東北地方全般。かなり広域です。

 

振り返るとこんな景色。鳥居の前(写真では向こう側)の通りが、本塩釜駅(写真左方向)からずっと続いています。

表参道(男坂)はすごい傾斜。目がくらみうずまきます。

 

途中のキャラ犬しっぽフリフリ、いや狛犬です。

 

どう見ても座敷犬系ですね。

 

隋神門

威容を誇る隋神門。

急こう配の石段を登っていくと、ど~んと美しい御姿キラハートが見えてきます。

まさに一之宮王冠の門構えですね~

 

裏側はこんな景色もみじです。

門の向こう側には、社殿を含むご聖域が見えてきました。

門の向こう側に見えるのは、唐門に重なって、一番奥には左右宮と呼ばれる社殿。

このあたりから雰囲気がチェンジカミナリ

 

手水舎

隋神門と唐門(瑞垣)の間には、手水舎を始め、狛犬やご神木、摂社、なで牛や舞殿等、結構見ごたえのあるものが散在しています。

リラックスムードの空間みずたまでもあり、そのまま隣の志和彦神社へと続く回廊のようでもあります。

 

唐門前の変な狛犬うれしい

  

かなりユニークで個性的な御顔。

天邪鬼や小鬼系でしょうか長音記号2

 

唐 門

隋神門のすぐ先に神門があります。本当のご聖域(瑞垣)はここから。

一見、地味に見えた唐門ですが、内側から見ると、輝いてキラリおりました

中に入ったとたん、また空気がまた一段、いや二段ほどチェンジカミナリ

クリアで強いキラハートのですが、この安定した基盤のような強さはなんでしょうか。

写真右手奥には、先ほど通ってきた隋神門が写ってます。

 

つくづく一之宮だなぁ~と感動します。

 

社 殿

鹽竈神社の社殿(拝殿・ご本殿)はなんと2つビックリマークあります。

 

表参道(男坂)正面に左右宮(武甕槌神、経津主神)、右側に別宮(塩土老翁神)の社殿が、互いに直角に配置されています。

 

更に、左右宮は、拝殿こそ一体になってますが、御本殿は2つに分かれています。

三本殿二拝殿と言うみたいですが、なるほどですね。

 

左右宮

武甕槌神(タケミカヅチ)、経津主神(フツヌシ)がご祭神。

拝殿は一棟が二つに分かれている造りです。

左宮(写真右側)がタケミカヅチ神、右宮がフツヌシ神ナイフ

おぉ、やはり格調高く強力な印象キラハート

全体が光り輝いてますね。

鹿島神宮(タケミカヅチ)、香取神宮(フツヌシ)とは雰囲気が異なりますが、

武神のご神力みたいなパワーは残っています。

 

や、ヤバい長音記号1

不謹慎ですが、突然、水戸黄門の曲が頭の中に鳴り出しました音譜

 

タケミカヅチ様・フツヌシ様って、水戸黄門(塩土老翁神)を守る、助さん格さんみたいだな、

なんてふっと思ったのが失敗あせるでした~

それから志和彦神社へ行くまでずっと、あのリズムに乗って参拝~

 

それぞれの御本殿。写真が上手く撮れてませんが、拝殿背後にあります。

また、拝殿と御本殿の間に、幣殿もあるようです。

 

 

文治の燈篭(左宮の前)

あらら、光玉みずたまがちょこっと写ってましたね。

松尾芭蕉がこの燈籠に感銘を受けたそうです。

こちらは全体的にどこもパワフルキラハートなので、ナルホド~です。

 

拝殿前の多羅葉木(右宮の前)

塩釜桜が有名ですが、この木も生命力に溢れ、周囲の紅葉に負けてません。

もともと亜熱帯系の常緑樹で、北限の地域でこのような大木は珍しいそうです。

この場所はかなりパワー強力元気なので、こちらもナルホド~。

 

こちらが鹽竈桜の神文。

すっきりしてきれいくるり

 

別 宮

塩土老翁神(シオツチノオジ)がご祭神。

別宮という御名が気になりますが、神社ホームページにも書いているように、

特別 つまり Special という扱いであり、その他ではありませんよ~

まあ、社殿を見れば一目瞭然目ですが。

とにかく神々しく美しいのですキラリ

ご神気溢れる拝殿で、ぼ~っとなりますね。

左右宮も美しいですが、こちらの別宮はさらに磨きがかかったいるような輝き。

ついつい我を忘れて激写してしまいます(笑)

拝殿の向かって右手下には、珍しい献魚台いがあります。

一番奥がご本殿でしょうか。

 

瑞垣の端まで光輝いて、紅葉も美しく仕上がってますキラキラ

 

【ご由緒】

創立年月日不詳。

延喜式神名帳に記載なきも嵯峨天皇の弘仁式の主税帳に陸奥国正税六十萬三千束(中略)鹽竈神祭料一萬束云々と見ゆ。国史所載 一宮諸社根源記・諸国一宮神名帳一宮記等何れも当社を以て陸奥国一宮となす。

 

旧社格国幣中社、明治7年12月5日列格。当社はもと社名を鹽竈宮・鹽竈明神・或は鹽竈六所明神とも称し(社蔵古文書棟札名)、祭神にも諸説ありしが今鹽土老翁神(別宮)・武甕槌神(左宮)・経津主神(右宮)の三神を祀る。

 

社伝に依れば太古天孫降臨に先立ち武甕槌神・経津主神の二神、この国土を平定せらるるに当り、鹽土老翁神を先導として、この地に上陸せられ服はぬ者を平定し給い、二神御帰還の後鹽土老翁神は此の地に留まり給いて、広く生業を授け鹽を焼くことを教えられ、至大の恩沢を垂れ給う。

爾来この三神を奉祀し鹽竈大神と称号すと云う。

 

延命長寿・産業開拓・海上及び安産守護の神として、又武神として御神徳高く広く全国より崇敬を蒐め給う。後一条天皇の寛仁元年9月天下の諸名社と相並び一代一度の奉幣に預る。(左経記)、文治2年鎮守府将軍秀衡安堵状を下し(社蔵古文書)翌3年藤原忠衡鉄燈を寄進した。奥州の藤原氏滅亡の後は鎌倉幕府崇信を捧げて社領を安堵し室町以後は足利氏・斯波氏・吉良氏等崇敬の誠を捧げざるなく(社蔵古文書)降って江戸時代慶長年間伊達政宗造営を行い、元禄の末伊達綱村別宮拝殿・中門・楼門等社殿の造営に着手し、吉村の宝永元年竣工の功成る。現在の社殿がこれである。尚吉村は社領を寄進し、神官28人を置き別当法蓮寺及び十二坊を定め社運を復興す。

 

桜町天皇の延亨元年正一位の神階を奉授され、明治7年12月国幣中社に列格す。神社本庁別表神社指定。

平成14年(2002)に本殿以下14棟の建物と石鳥居1基が国の重要文化財に指定された。なお、宝永期以降二十年に一度の式年遷宮の制度が設けられ現在に至っている。

(宮城県神社庁より)

 

タケミカヅチとフツヌシの神様は、鹿島神宮・香取神宮、それぞれの御祭神として有名ですね。泣く子も黙る屈強な武神ナイフです。

 

社伝では、シオツチオジ神が二神を先導したようです。

タケミカヅチ様とフツヌシ様は、すぐに当地を去られますが、シオツチノオジ神だけが、この地に留まり、民衆に製塩や漁法を教えたそう。

 

では、シオツチノオジ神とは?

ついつい塩じい様と読んでしまいますが、結構謎の神様です。

 

海彦山彦の話で、兄(海彦)の釣り針を失くして困っていた山彦に、どうしたらいいのかをアドバイスして助けたのがシオツチオジ神。

 

シャチに乗って海を渡り、この地へやって来たという話が、凄いですね~

若者に負けていない感がたっぷり。

 

また、「東にいい土地がありますぞ~」と神武天皇をたきつけて東征を決意させたという話もあり、なかなかつかみにくい神様でもあります。

 

文化燈籠

かなりゴテゴテの燈籠ですが、大変興味深い彫刻があちらこちらに。

1809年、伊達周宗公が蝦夷地警護の凱旋後に寄進とあります。

こちらもまたかなりパワフル。製作に想いがこもっているよう。

 

翼竜でしょうか。気に入ってしまいましたドキドキ

燈籠の下部にひっついてます。

 

 

舞 殿

舞殿は、隋神門と唐門(神門)の間にあります。

瑞垣内とは異なるゆったりした空間まる

舞殿の先にあるのは、絵馬殿。歴史が感じられます。

 

摂 社

手水舎の左手奥に、摂社がありました。(瑞垣外)
左側から稲荷神社、住吉神社、八幡神社、神明社。

境内の摂社はこれだけですが、境外には御釜神社をはじめ、多くの摂社があります。

後で知りましたが、表参道入口の向かい側には祓戸社もあるらしい。

一之宮等の大きな神社には、参拝前の禊として祓戸神社を見かけることが多いですね。

隅々まで一之宮を意識させられる神社です。

 

境内の片隅には錨⚓がありました。

でも何故か、海の神社って印象があまりありません。

むしろ、大地系の影響が強いでしょうか。

 

ご神木

死角になってあまり目立ちませんが、立派にそびえております。

 

東神門

ここを出て左へ進むと、志和彦神社へ続きます。

この門のちょうど向こう側は裏参道。

とても心地よい風が吹いていたので、ついそのまま帰りそうになりました。

 

七曲坂

シオツチノオジ神が通ったとされる古参道。

山の中にいるような雰囲気で自然のきれいな気キラハートで満ちてました。

入口付近の写真を撮ったはずでしたが、ガッツリ抜け落ちていました長音記号1

 

このまま志和彦神社へGOビックリマークと思ったのですが、境内の案内図に怪しいモノが。

鹽竈神社と志和彦神社の間に、何かあるようです目

 

両神社の間には、裏手になる死角の領域があります。

池があり、鹽竈神社の社殿脇へと繋がっていました。

鹽竈神社へ通り抜けはできませんが、立入禁止区域ではなさそうなので、行ってみました。

 

いぼ神

こういうの好きドキドキなんですよね~

間に挟まれた狭いところとか。ほとんど子どもですね~

まず、両神社の間には池がありました。禊池汗2でしょうか。

その脇を進んでいくと、おおっ、スゴイ!! 大木が倒れている!!

ここにも台風の被害が!!・・・と思ったのですが、違いました。

樹齢400年とも言われるケヤキが横に生えて、別宮裏の瑞垣をうまいこと越えて侵入しています。

このケヤキの根元にある清水をイボにつけると、イボが取れるそう。

このあたり、神秘的な空気が漂っています。

 

不思議な空間ですが、突き当りは塩竃神社の瑞垣の裏(別宮と左右宮の間)に出ます。

ちょうど別宮の裏手になりますが、「神饌所」と記載がありました。興味深い場所です。

通り抜けは出来ませんが、別宮や左右宮の裏手を拝見できます。

 

 

長くなったので、志和彦神社と裏参道、御釜神社は別途アップさせて頂きます。

 

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やはり一之宮だけあって、スケール感が違います。

瑞垣内はピカピカの気でいっぱい!!

 

特に、シオツチノオジ様がご鎮座されている別宮がすごいパワフルですね。

ご神気がまぶしくて、周辺に思いっきり放射されている感じでした。

 

ご利益は一之宮なので、個人ではわかりにくいかもしれませんが、

ものすごく安定した力がメインなのではないでしょうか。

全くの個人的見解ですが、生活の基盤とか、長寿とか、いろんなご利益も含まれているトータルな安定性。

ピンポイントとか一方向ではない、全般的な人生の底あげ(笑)とか・・・

総鎮守としての役割は、少々他の一之宮とは異なっている印象がありました。

 

こちらの神社、単なる多賀城国府の鬼門封じに建てられた神社でないことは確実。

ただ、自然のパワースポットではなく、人の手が入ったパワースポットまるのような気がします。

つまり何か目的があって意図的に作られた神聖な場所。

 

メインの別宮がほとんど西向きなのも気になります。

「シオツチノオジ様に海難を背負って頂くよう海に背を向けている」との事ですが、どうにも納得できないんですね。海難波を避けたいのなら、逆に海に向かって社殿を建てるのではないかと思います。

 

謎めいたご祭神シオツチノオジ様の正体は猿田彦神だという説もありますが、どうでしょう。

似ているようで、少し違うような気もします。

自分イメージでは、シオツチノオジ様はもっと高齢でもっと仙人っぽい神様笑顔

しかも「塩」がキーワードになっているのは、特別な意味がありそう。

 

塩は、この世とあの世を分けるもの。

塩は、体内のミネラルバランスや血圧上昇等の肉体的な作用だけでなく、前頭葉に働きかけ、人間の意識(個意識)と関係しているのではないかと言う説もあります。

 

その大事な塩を扱う神様。

たいへん気になるところです。

いずれにしても神秘的なのは間違いないですね。

 

神社に、地域に、人々に良き風風がずっと吹き渡りますように風船

 

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