こんにちは。

今日も素晴らしい天空の地に御鎮座されている天河大弁財天社「通称:天河神社」の記事4で御座います。

 

昨日の記事では,神社を運営するにあたり最もお金がかかるものは建物即ち,建築物に在ると申し上げました。お金がかかると言っても中途半端な金額ではなく,半端ではない金額です(笑)。瓦葺きとかになりますと耐用年数も40年と短い上に瓦を葺き替えるだけで軽く豪華な新築の一般住宅が建つくらいの金額になります。つまり,数千万円です。そんなアホなと思われるでしょうが,これが現実です。近年は,自然災害の影響や資金難からもっと耐震性や耐久性がある銅板葺の屋根にすることが多くなっています。

 

昨日の記事の文末で,書かせて戴いたとおり建築に必要となる資金を何年も前から計画的に積み立てることを神社にしてもお寺にしても行って行きますが,ただ,もう1つ恐れる事象があるのであります。わたし達のような護持をする人たちにとってもっとも畏れるものであります。すでにピンと来られた方は天河大弁財天社から音霊「波動」が届いているのかも知れませんね(笑)。

 

それでは,以下より昨日の記事の続きになります。

 

さらに,自然災害などで被災した場合どうでしょう?突発的に建物の修復に必要となる資金が必要になります。そんなのは,建物の保険があるじゃないかと一般の我々は思ってしまいますが,それが,保険会社は,損害保険業界の統一したルールに基づいた保険金の支払いしか出来ません。それは,大まかに3つの分類で支払われて行きます。自然災害で被災した建物の状態が一部損壊の場合・半壊の場合・全壊の場合の3つです。しかし,日本ならではの建築物と云うのは柱と梁の組み合わせで成り立っておりますので,一部損壊のような場合,見た目はちゃんと建っていても微妙な変形によって本来の構造体ではなくなっていることが多いのです。

 

しかしです。

保険会社が実施する損壊調査では,社寺建築の建築士が調査をする訳ではありません。したがいまして,保険会社からの保険金もたいして支出されて来ないので,ほとんど建物の原状回復に伴う費用の負担は神社側で工面しなければなりません。そうなると,地元の氏子さんだけの力だけでは限界があります。全国にいる崇敬者さんの力添えがなければ厳しさは増すばかりです。

 

たとえば,年間の参拝者が100万人の神社でも年間の参拝者が1万人の神社でも建設工事の面積が同じであればかかる費用はほとんど同じです。参拝者が少ないから工事費用も少ないないなんてことはありません。私は,この建設費用に対しても言いたいことは多々あるのですがここでは申し上げません。したがいまして,総代会の副会長に全国の崇敬者さんを選任すると云うのはとても大切なことなのです。天河神社でも地元の氏子さんと全国にいる崇敬者さんの人数を比較したら一目瞭然でよく解かると思います。

 

その天川村の氏子さんだけで将来の天河神社を護持「お守り」するのであります。

 

いかがでしょう。可能でしょうか?

 

たとえば,京都に御鎮座される下鴨神社が何年か前に話題になった事がありました。覚えている方も多いと思います。あの下鴨神社であっても資金難で式年遷宮を斎行するために,境内地の一角にマンションを建設し,その収益の中から式年遷宮の資金を捻出して斎行しようとしているのです。そのことで近隣住民との間で訴訟にまでなってしまい,神社精神の根幹である和の仕組みが壊れてしまうような事態にまでなってしまっているのです。神社に関係する方や神社が好きな方であれば,京都の下鴨神社がどう云った神社なのか解かると思います。護持の根本は祭祀「自然崇拝と祖霊祭祀」と神社をお守りすること以外に存続理由は御座いません。

 

また明日に続きます。拝