アレクサンドロ原田です。ユートピアというとこの世の理想的な夢の国と思われがちですが、元々の意味を調べてみたら、ちょっと違ってました。

むしろネガティブな意味すら込められていました。
ユートピア(utopia)の語源はギリシャ語のou toposで、これを英語に直訳すると"not place"すなわち、どこにも存在しない場所、という意味になります。
あるいは"never land"(ネバーランド)でしょうか。
英語圏でutopiaという語は、地に足のついてない馬鹿げた妄想だ、という意味でも使われるとのこと。
確かにそうですね。ユートピアはこの世に存在しない場所だから、素晴らしい天国に違いないって考えがちですが、そうとは限らないわけで。
もしユートピアを目指して実現してみたけれど、実は想像以上に酷い世界になった、ということもあるわけです。
ユートピアの対語として作られた単語がdistopia(ディストピア)です。接頭語dis はdisappearとかdislikeとかいうように打ち消したり減少させたりというニュアンスを作ります。
ディストピアで葛藤するシナリオはしばしば映画のモチーフにもなってますね。ターミネーター、ソイレントグリーン、華氏451度、2300年未来への旅、スノーピアサー、いろいろあります。
閑話休題。
ユートピアという語にはどこにもない場所に対する地に足のつかぬ妄想、という警告的な意味合いもあります。
もちろん理想的な世界を夢見ることは悪いことではありません。大切なのは、その世界に向かって今日自分の足を一歩でも歩かせたどうか、です。
