窓から見下ろしていた


重い夏は


底の方へ


沈んでいき


目の前で


涼しい風が


すっとふいてきて


夏が


おわりを告げていく


軽い秋の風が


上へ上へと


誘う中


上へと舞上がらず


下へと戻らず


その間の道を


昨日と同じように


歩いていても


知らず知らず


その道自体が


秋へと


上っている


終わりの季節に


さようならと言うのでもなく


新しい季節に


こんにちはと言うのでもなく


ただ導かれるままの


歩行者は


まだ


導かれる先の現実を知らない


よい方なのか悪い方なのか


まだ


知らない。









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