最近「どうして伝統調味料研究家になったんですか?」と聞かれる事が多くなりました。

 

 

 

 

料理関係のお仕事をされている方にお会いすると、お母さまが料理好きだった、お家が料理関係のお仕事だった、専門学校で学んだ、など食へのこだわりがある環境にいらっしゃった方がとても多いです。

 

それに引き換え、私といえば……。

 

 

実家は大家族で三度三度のご飯の支度は、それだけで大変!

 

悠長に出汁を取ったり、お湯を冷ましてからお茶をいれる、なんて事とは無縁な食卓。

 

出汁はだしの素、お茶は急須にいっぱい茶葉を入れ沸騰したお湯を注ぐ。

 

なんってたって、大家族。

早く、大量に整えなくてはなりません。

 

母は、みんなが一膳食べ終わった頃にやっと席に着くのが日常でした。

 

 

それでも、母の作る手料理は美味しく、何の不満もなかった私。

 

大学に入って、色々な地方から上京した友人と過ごしていると、「甘い煮物なんて、信じられない!」「そうそう、こってり濃い味なのは苦手!」という会話が聞こえて来ました。

 

 

「え~⁈ 煮物は甘くてこってり味でしょ?」

 

 

そう、実家の煮物は醤油と砂糖をふんだんに使った茶色い煮物なんです。

 

その味がとっても好きだった私には、友人の話はとっても衝撃的。

 

大家族ですから、高校生になると食事の支度を手伝うようになっていたので、ひと通りの煮物も出来るようになっていました。

 

「私の煮物って、違うんだ……。」

 

別に違っちゃいないんですけど😅、世間には我が家と違う煮物がある事に気が付いたんです。

 

 

 

それからです。

 

自分の作る料理の味に自信が持てなくなったのは……。

 

 

 

 

 

だしの素・顆粒コンソメを使いまくっていた主婦が、伝統調味料研究家になったわけ②   へ、続く。