
オンブーは11ヶ月目になりすっかりおばあちゃんのはずなのだが
9回目の産卵にチャレンジしている。
しかし出産する力はなく辺りをうろついていた。
暫くして見ると
オンブーがチビオンブーに向かっていって
足を食べようとしている。
チビは後肢が変形してあまり力が入らないのと
安心しているのとで逃げなかった。
慌てて引き離したので大事には至らなかったが、
オンブバッタがクワガタのメスのように
産卵のため肉食になるものだったのかと驚いた。
オンブーを掌に乗せると何度も力一杯噛んだ。
オンブー自身も身体が所在無く何が何だか分っていないのかもしれない。
タンパク質のものならもしかしてと思い
麩を少し水にぬらして与えると食べた。
予想が当たり上手く産卵でき、いつもの落ち着いたオンブーに戻った。
その後、オンブーに襲われチビオンブーもショックだったのか、
オンブーに向かっていって、食べようとはしなかったが
枝から引き離そうとしてケンカをしかけた。
今まではずっと仲が良く、こんな仕草は初めてのことだ。
この家庭内暴力はみんなが傷つくのでオンブーとチビオンブーを少し離した。
こういったいわゆる「気持ち」が、オンブバッタに見て取れるというのは
不思議なことなのだが、深く接してないだけで気が付かず、
本当は昆虫には豊かな感情があるのかもしれない。