~参考~
【テレビ新広島】
〔84人全員を”被爆者”と認定
「黒い雨」控訴審も住民の訴え認める判決 広島高裁〕
(2021年7月14日)
~参考~
~参考~
【OurPlanet-TV】
〔「黒い雨」二審も原告全面勝訴
〜広島高裁が対象を広げる判断〕
(2021年7月14日)
「黒い雨」訴訟控訴審・判決後記者会見
~参考~
〔1F被曝問題へ波及か?~「黒い雨」検討委員会開始
【OurPlanet-TV】
〔「黒い雨」検討委員会はじまる〜5つの研究課題を公募へ〕
(2020年11月16日)
~参考~
〔「黒い雨」訴訟/論争40年でもまだ国等が控訴する理由
【第36回・放射線被ばくを学習する会】
<学習会>
〔内部被ばくはこうして隠された
~米国軍事公文書を解読する〕
講師:高橋博子さん
(広島市立大学広島平和研究所講師[米国史])
(UPLAN 2017年5月13日)
~参考~
【TBS NEWS】
〔「黒い雨」訴訟/加藤厚労相会見〕
(2020年8月12日)
【TBS NEWS】
〔「黒い雨」訴訟/広島市長会見〕
(2020年8月12日)
【テレ東NEWS】
〔「黒い雨」訴訟で国などが控訴〕
(2020年8月12日)
【テレ東NEWS】
〔「黒い雨訴訟」控訴表明へ〕
(2020年8月12日)
【47NEWS】
〔黒い雨の真実、40年を振り返る
控訴した国の懸念と終わらない闘い〕
(2020年9月3日)
~参考~
【朝日新聞社】
<ザ・解説>
〔被爆者医療ひと筋に歩んだヒロシマの医師
~証言でたどる〕
(2019年8月6日)
~参考~
~参考~
〔内部被ばくはこうして隠された
~主催者~
田島直樹氏(放射線被ばくを学習する会)
温品惇一(ぬくしな・じゅんいち)氏(放射線被ばくを学習する会)
~前半~
講師:温品惇一氏(元東京大学分子細胞生物学研究所助教)
~後半~
【第36回・放射線被ばくを学習する会】
<学習会>
〔内部被ばくはこうして隠された
~米国軍事公文書を解読する〕
講師:高橋博子さん(広島市立大学広島平和研究所講師[米国史])
(UPLAN 2017年5月13日)
〔米国による封印された原爆報道と残留放射能〕
(2013年8月13日 ANN)
~参考~
●入市被爆者も、毛がごっそり抜け、紫斑が出て、死亡
最初に、入市被爆者の内部被ばくについて、
ヒロシマで被爆者の治療にあたられた肥田舜太郎さんの証言を、
「内部被ばくを生き抜く(鎌仲ひとみ監督)」特典映像で聞きました。
「ピカに会った(直接被爆した)」人々は、
粘膜からの出血、高熱、口の中の腐敗・悪臭、紫斑、ごそっと脱毛など、
放射線被爆の急性症状を示して次々に亡くなりました。
原爆投下時には広島市内におらず、
1週間後、1ヶ月後などに市内に入った「入市被爆者」も、
同様の急性症状を示し、亡くなっていったそうです。
「死の灰」の放射能を体内に取り込んだ内部被ばくによる死亡です。
●外部被爆は1mSv未満でも、内部被ばくで急性症状
内部被ばくによる急性症状は、
広島の於保(おぼ)医師の調査でも裏付けられています。
上図の大部分、線で結ばれた点は、
爆心地からそれぞれの距離で屋内被爆した方々の、急性症状発症率を示しています。
観察した急性症状は、下痢、紫斑、脱毛の3種類です。
下痢は
爆心地から5キロも離れた地点で被爆した方でも20%に発症しています。
ヒロシマの場合、
爆心地から3~3.5キロで外部被爆線量1mSvと推定されています。
上図右端の4点は、入市被爆者の急性症状発症率です。
入市被爆者の約37%が下痢になっています。
〔<広島原爆>爆心500m圏、生存145人 毎日新聞・調査〕
(毎日新聞 2014年8月1日)
広島原爆で大半が
即死したとされる爆心地から500メートル圏内で被爆し、
被爆者健康手帳を取得している生存者が、
全国で少なくとも145人いることが毎日新聞の調べで分かった。
手帳所持者で近距離被爆した生存者数が明らかになったのは初めて。
●放射性微粒子の正体は
内部被ばくは放射性微粒子の吸入などによるものでした。
大滝慈(めぐ)・広島大教授らは、
8月6日に入市した陸軍幹部候補生のうち、
粉じんを吸い込んだ兵士の発がん率が高いことを明らかにしています。
「原爆炸裂後の爆心地付近では
土埃で太陽光が遮断され暗闇になったとの多数の報告がある」そうです。
大滝教授らは、
家屋の土壁や、屋根瓦の下に敷かれていた粘土の
マンガン、アルミニウムが
原爆の中性子で放射化され、
放射性微粒子となって
衝撃波と爆風で舞い上がって飛散したと推定しています。
~参考動画~
https://www.youtube.com/watch?v=MvF0KOLV8pQ&t=266s
放射化されて生じた
アルミニウム28の半減期は2.2分、マンガン56の半減期は26時間です。
肥田さんの証言に、8月6日の1週間後に入市し、
急性症状を呈した女性の話があるので、
他の核種も内部被ばくに関与していると思われます。
●内部被ばくの線量推定
内部被ばくの線量はどのくらいだったのでしょうか。
上の表のように、さまざまな方法で調査され、
300mSv~1500mSvと推定されています。
●実証されたプルトニウムによる内部被ばく
肺などの組織標本のオートラジオグラフィーで乳剤中の飛跡の長さから、
アルファ線のエネルギーが分かります。
長崎大学の七条和子らは、
長崎で急性被爆し死亡した症例の肺、腎、骨などの組織標本に、
プルトニウム239が存在していることを確認しています。
~参考動画~
https://www.youtube.com/watch?v=09MJIyXcpdk&t=9s
~参考~
【広島原爆被曝者の超低線量(5mSv以下)にあってもがんリスクが有意に高い】
〔2008年報告〕
A「高線量」〔100mSv以上〕*広島県(爆心地から近距離)
B「低線量」〔5mSv~100mSv未満〕*広島県(爆心地から遠距離)
C「極低線量」〔5mSv未満〕*(隣県の)岡山県(爆心地から更に遠距離)
広島爆心地から30Km離れた山里の低放射線量被爆にあった土壌
とウズベキスタン核実験場周辺30Kmの土壌からサンプリングして、
外部被爆と内部被爆を比較できることができる。
それによれば低線量放射能を食物や大気、水から繰り返して
摂取することによる内部被爆の死亡リスクは2倍高いことがわかった。
低線量被曝による疾病・がんの増加は、これまで隠されてきたが、
発掘・研究されている。
広島原爆被曝者の超低線量(5mSv以下)にあってもがんリスクが
有意に高いことが、2008年に報告されている。
超低線量(5mSv未満)でリスクの高い順位は
男性が、白血病 315%>肝臓がん 73%>直腸がん33%、
女性が、肝臓がん 89%>子宮がん76%
である。
この報告は広島原爆被曝100mSv未満でもリスクがあることを
示した最初の報告だろう。
低線量では放射線が細胞に当たった時、
その周囲の細胞も放射線が当たった細胞と同じような現象がおこる。
これをバイスタンダ効果と呼んでいる。
実験的にも放射線を低線量照射する
と同一条件で細胞がん化頻度はDNA遺伝子突然変異より
数1000倍以上に増加することから
バイスタンダ効果の存在が発見されている。