第二次世界大戦期の大日本帝国陸軍に存在した
研究機関のひとつ。
正式名称は関東軍防疫給水部本部で、
731部隊の名は、
その秘匿名称(通称号)である満州第七三一部隊の略。
満州に拠点をおいて、
防疫給水の名のとおり兵士の感染症予防や、
そのための衛生的な給水体制の研究を主任務とすると同時に、
細菌戦に使用する生物兵器の研究・開発機関でもあった。
そのために人体実験や、生物兵器の実戦的使用
を行っていたとされている。
元731部隊員の複数の証言によれば、
人体実験の被験者は
主に捕虜やスパイ容疑者として拘束された
朝鮮人、中国人、モンゴル人、アメリカ人、ロシア人等で、
「マルタ(丸太)」の隠語で呼称され、
その中には、一般市民、女性や子供が含まれていた。
ジャーナリストの西野瑠美子によれば、
731部隊が性別、年齢層、人種を超えた、
幅広い実験データを必要としたためであり、
女性マルタは主に性病治療実験の材料になったという。
〔「731部隊」隊員らの実名開示 3607人分/公文書館〕
(2018年4月15日 共同通信)
戦時中に中国で人体実験を繰り返したとされる
旧日本軍の「731部隊」の隊員ら
3607人の実名が記された名簿が
国立公文書館から開示されたと、
滋賀医科大の西山勝夫名誉教授が
2018年4月15日までに記者会見して明らかにした。
西山氏は
「隊員ほぼ全員の実名が明らかになるのは初めて。
研究に役立ててもらうため、今後ホームページで公開する」
としている。
開示されたのは、
731部隊を中心とする「関東軍防疫給水部」の「留守名簿」。
1945年1月1日付で作成され、
軍医52人、技師49人、看護婦38人、衛生1117人などの
実名や階級、連絡先が記載されているという。
〔731部隊、人体実験か 軍医論文「不自然」と研究者有志〕
(2018年4月15日 産経ニュース)
旧日本軍の関東軍防疫給水部(通称731部隊)所属の軍医将校が
博士号を取得した論文について、
人体実験に基づいている疑いがあるとして、
研究者らが2018年4月14日、京都大(京都市左京区)で講演した。
研究者らは論文の不自然さを指摘し、
学位を授与した京大に検証を求めるための署名を呼びかけた。
■論文に「サルが頭痛を訴えた…」
滋賀医科大の西山勝夫名誉教授らが設立した
「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」が主催。
同部隊の研究を続けてきた神奈川大の常石敬一名誉教授が講演した。
論文は、
サルを使って蚤(のみ)の一種「イヌノミ」によるペストの媒介能力を研究した内容。
昭和20(1945)年5月31日付で旧京都帝大(京大)に提出された。
筆者の軍医将校は直後に死亡したとされるが、
同大は同年9月に文部大臣(当時)の認可を受けて医学博士の学位授与を決定した。
常石氏は論文内の「サルが頭痛を訴えた」との記述について、
「頭痛を訴えるサルがいるのか」などと不自然さを指摘した。
同会は6月末までに署名を集め、7月にも京大に検証を行うよう申し入れする。
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~戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌(1988/香港)】
<記者会見>
〔市民と科学者の協同で
大学での軍事研究を阻止するための
【軍学共同反対連絡会】
<日本学術会議2017年声明1周年>
〔大学での軍事研究に反対し学問の自由を考える集い〕
(2018年3月31日)
【people21】
< 緊急講演会>
〔日本は進路を誤るな!武器輸出を許すな!〕
(2018年3月27日)
【FukurouFoeTV】
〔崩れる「専守防衛」喜ぶ「軍産複合体」~大軍拡予算を斬る〕
(2018年3月15日)