<白血病>
「正常・白血球の著しい減少」
⇔「異常(変異)・白血球(血液のガン細胞)

の著しい増加」

 

白血病&悪性リンパ腫:血液のガン

<癌の種類~病理学的分類>

A)『固まりにならない癌』:
「白血病」(血液の癌)と「リンパ腫」(造血組織の癌)

B)『固まりになる癌』〔固形腫瘍〕:
Ⅰ「癌腫(カルシノーマ)」とⅡ「肉腫(サルコーマ)」


A)【白血病とリンパ腫】
一つ一つの癌細胞がバラバラのまま骨髄や血液の中で増殖し
やがて正常な血液細胞までも癌性の血液細胞へ変わり、
体が機能しなくなります。


B-Ⅰ)【癌腫(カルシノーマ)】
体の表面を覆う細胞である上皮細胞にできる悪性腫瘍。
胃癌、肺癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌、甲状腺癌、皮膚癌など。
甲状腺などの腺組織からできる癌は、「腺癌」と呼びます。
若年層よりも高齢層に多い。

B-Ⅱ)【肉腫(サルコーマ)】
筋肉や結合組織を構成している中胚葉由来の細胞の悪性腫瘍。
骨、軟骨、脂肪、筋肉、血管等、非上皮性細胞由来
の結合組織細胞に発生する癌。
高齢層よりも若年層に多い。

 

*AはBより進行が著しく早い。

⇒BよりAの発症ピークが早い。

 

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〔福島で「サルの被ばく」状況報告

~「霊長類学会大会」で研究結果〕
(2017年7月17日 福島民友)
日本国内の研究者が参加し、

福島市で開かれている

第33回日本霊長類学会大会第2日は

2017年7月16日、

震災被災地のニホンザルの

放射線被ばくによる健康影響や

生態変化に関する研究結果が発表された。
日本獣医生命科学大の羽山伸一氏らでつくる研究グループは、

福島市の野生ニホンザルの被ばく状況を調査した結果を報告。

青森県に生息するサルと比べて

(正常な)「白血球」や「赤血球」の数が少なく、

一つの可能性として放射線の影響が考えられるとした。

東北野生動物保護管理センターの宇野壮春氏は

相双地方に生息するサルの生態変化を報告した。

福島第1原発事故後、

民家脇の柿などを求めて

群れが山から人家近くまで移動したようだが、

群れの頭数が急激に増えたという状況は確認できないとした。

最終日の17日は、

福島市のコラッセふくしまで

人類学関連学会協議会との合同シンポジウムなどが行われる。

 

 
 
~参考~
 
〔福島のサル:内部被ばく 放射性セシウム、筋肉中に78-1778ベクレル/kg〕
(2015年2月7日 福島民友)
福島市の森林地域に住む野生のニホンザルは、
他の地域と比べて筋肉に放射性セシウムが多く蓄積し、
白血球数が少ないなど血液成分にも影響が出ている
ことが日本獣医生命科学大の落合和彦講師と羽山伸一教授らの調査で分かった。
福島第1原発事故で放出された放射性セシウムが原因と考えられ、
大人のサルよ り子ザルの方が影響が大きかった。
羽山教授らによると、
福島第1原発事故で人間が今回のサルと同程度の内部被ばくをしたことは
確認されていない。
論文は2014年7月、英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に掲載され、
2014年12月に福島市内であったシンポジウムでも報告された。
調査は2012年4月~
2013年5月、
福島第1原発から約70キロ離れた森林地域にある畑の近くで捕獲された
ニホンザル61頭と、
同原発から約 400キロ離れた青森県下北半島のニホンザル31頭を比較した。
「下北」のサルは
筋肉1キログラム当たりのセシウムが
検出限界の10ベクレル未満
に対し、
福島のサルは
78~1778ベクレルだった。
平均値は
大人のサルが627・8ベクレル、
子ザル(0~4歳)が495・4ベクレル
だった。
血液検査をすると、
福島のサルは
(正常な)「赤血球」数や「ヘモグロビン」が
下北のサルに比べて約1~3割低かった。
白血球数の低下は更に顕著で、
特に子ザルの平均値は
下北が1マイクロリットル当たり1万4860個だった
のに、
福島は半数以下の6823個だった。
更に福島の子ザルへの調査結果を分析すると、
筋肉中のセシウム濃度が高いほど(正常)白血球数が少ない
ことも判明した。
羽山教授らによると、
野生のニホンザルは木の実や葉を中心に食べるが、
雪国の福島では、
木の皮や芽を冬季に多食する。
木の皮などには福島第1原発 から放出されたセシウムが付着し、
筋肉のセシウム濃度の上昇につながったと考えられるという。
サルが捕獲された福島市の森林の土壌は
2011年時点で1平方 メートル当たりのセシウムが
1万~30万ベクレルのレベルと推定されている。
羽山教授は
子ザルは放射性物質による影響を受けやすいと考えられる。
サルの健康被害は確認できていないが、
免疫低下による感染症へのリスクが上がっている
可能性は否定できない
と指摘している。
 
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①胎芽の血液幹細胞の危険度:新生児の約1000倍

〔Lord1992〕

②妊娠初期の危険度:後期に比べて約5倍

〔Monson1984〕

③核物質は胎児に移行する際:約1.6倍に濃縮

〔Starther2002〕

④内部被ばくの危険性:外部被ばくに比べ約4.5倍

(胎児想定)

〔Fucic2008〕

⑤乳児の放射線危険度:大人の約5.4倍

〔BEIRⅣ〕

ジェイコブ博士の2009年研究によると
(広島&長崎)原爆被爆者生存者
「一時的な高線量の被ばく」よりも
原子力労働者
「長期的な低線量の慢性被ばく」の方が
ガン死亡リスクが高い(約2倍以上)
と判明。
また、
女子は
同年男子の約2倍の発ガンリスク。
30歳男性と5歳幼児(女性)との比較では、
約5倍。
30歳男性と乳児(女性)との比較では、
約7倍。
 

【福島に生息するサル 青森県下北半島に生息するサルに比べ血球数が少ないと判明】

~科学雑誌「ネイチャー」(2014年7月24日)発表報告
日本の研究者が福島市に生息する野生のニホンザルと、
青森県下北半島に生息するニホンザルを調べた結果、
福島のサルの血球数が下北サルと比較して少ないことがわかった。

-概要-
「福島第一原発から約70kmの地点に生息する61匹のサル」と
「約400 km離れた青森・下北半島に生息している31匹のサル」
を比較。
福島のサルの赤血球,白血球の数、ヘモグロビンの値、
ヘマトクリットの値が、
下北半島のサルに比べ有意に少ないことが判明した。

また、
福島のサルの筋肉中から
78ベクレル/kgから1778ベクレル/kg
の放射性セシウムが検出
されたが、下北のサルのからは検出されなかった。

筋肉中のセシウム濃度が高い若いサルは
白血球数が低い値を示しているが、
年齢の高いサルは必ずしもそうではなかった。


未熟なサルは

放射性物質に対してより脆弱であることを示唆している。
低い血球 数は必ずしもサルの健康が
危険にさらされていることを意味するものではないが、
免疫不全の徴候の可能性はあり、
流行性感染症に

かかりやすくなる可能性がある。

 

〔福島のヤマメに「貧血」傾向~放射性物質多いほど〕
(北海道新聞 2016年2月11日)
東京電力福島第1原発事故で影響を受けた
家畜や野生動物をテーマにしたシンポジウムが11日、
東京都文京区の東京大で開かれた。
東北大大学院の中嶋正道准教授(水産遺伝育種学)は、
福島県内の河川で採取した魚の調査で、
筋肉中に含まれる放射性物質の量が多いヤマメに
貧血傾向がみられる
と報告した。

中嶋氏によると、
福島県浪江町を流れる請戸川など県内の三つの河川で
2012年末~14年にヤマメを採取し、
血液などを調べた結果、
筋肉中のセシウム137の量が多いほど、
「赤血球」1個当たりの「ヘモグロビン」量が減少するなど
貧血傾向にあることが確認

された。

 

~参考~

 
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〔チェルノブイリから福島へ、ツバメが教えてくれたこと 〕

(2013年7月29日)

福島の放射線量の高い地域では生物界の異変が確実に起きている

~福島の生態系からの­警告~
米国の生物学者、ティモシー・ムソー講演会/衆議院第一議員会館
◆講演:ティモシー・ムソー教授 通訳大村裕子(ピースボート)
◆シンポジウム:<質問へのコメンテーター>
ティモシー・ムソー教授
希望の牧場・ふくしま(浪江町、牧場経営):吉沢正巳
東北大学医学部:岡山博教授

 

 

 

 

 

【福島はチェルノの2倍。2011年よりも2012年の方が放射線の影響拡大】

【高線量地域で鳥類と昆虫の数が減少&奇形(チェルノブイリの2倍以上の深刻度)】

【チェルノ事故よりも福島事故の方が生態系への影響が大きい】*日米研究チーム
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1083725645
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1483738454
【福島市内で捕獲されたニホンザルについて、赤血球、白血球の減少が確認】

【福島県二本松市のカエルからセシウム6700Bq/kg検出】

〔福島の酪農家~子馬30頭のうち16頭が被曝関連死〕

【ガーディアン記事】

東電福島第一原発の40km圏内(飯館村?)の酪農家。

本年初め、主に子馬30頭のうち16頭が原因不明の死。

解剖の結果、セシウム濃度が1kgあたり200ベクレル。基準値の4倍。

【福島原発事故「置き去り牛」に放射性障害?体に白い斑点や死産】

【頭が雄、体が雌の〔両性具有の〕クワガタ茨城で発見】

【新種の“カエル”22年ぶりの発見!~新潟・佐渡島】

【野生シカに4本の角~和歌山県田辺市富里地域の山で捕獲】

【「白いタヌキ」(色素の減少で体毛が白化した白変種)鳥取の農家で発見】

【「低放射線被ばくで深刻な健康被害」~仏米科学者が学術誌に発表】

【福島県からは全員避難してほしいです~独公共TV】(生物学者野原ちよさん)

 

〔環境省~放射線の遺伝子への影響調査を開始 〕(2012年8月31日)

 

〔フクシマ関連~奇形動植物のまとめ〕

http://onodekita.sblo.jp/article/47213885.html

http://onodekita.sblo.jp/article/57510646.html

http://onodekita.sblo.jp/article/59918169.html

http://onodekita.sblo.jp/article/61256110.html

http://onodekita.sblo.jp/article/69845958.html

 

〔主な大量死リスト〕

http://prayforjp.exblog.jp/tags/大量死/

 

【放射線の生物学的効果~下等生物ほど強い放射線耐性】

「DNA含量は、細菌類の場合を1とすると、
ウイルスで0.01~0.1、
カビや酵母菌で10、
虫で20、
哺乳動物で1,000、
植物で5,000~50,000となる。
DNA含量比からみても微生物は放射線に対して
非常に強いことがわかる。
この事を逆に言えば、

下等生物よりも高等生物の方が被ばく感受性が高いことが言える。」

 

***

 

 

参考

 

「米国による封印された原爆報道と残留放射能」〕

(2013年8月13日  ザ・スクープスペシャルーテレビ朝日)

 

 

「原子病」〔謎のX病〕

ジョージ・ウェラー記者

(シカゴ・デイリー・ニュース)

~1945年9月6日、長崎市内へ極秘潜入調査

「(残留)放射線は肉体を貫通(透過)して

血小板を破壊した。」
⇒「(そのため)

患者の多くは内出血が止まらず死んでいった。」

私はその事実を全世界に伝えたかったのだ。

火傷も骨折もなかった健常者が

原爆の残留放射線の長期的影響によって

次々と死んでいった。

症状は皆、似ていて

(正常)白血球の減少

嘔吐、下痢、皮下出血など」

レントゲンを過剰に浴びた時の症状である。

長崎市民を襲ったのは、放射線障害と言えるだろう。

彼らも「原爆の犠牲者」と思われる。

レスリー・グローブ将軍(原爆開発計画責任者)

健康そうな広島の復興作業員[⇒「入市被爆者」]

(正常)白血球が8000から3800に減少した。」

 

 

参考

 

終わりなき被爆との闘い―被爆者と医師の68年―」

(2013年8月6日放送)

 

 

原爆投下から68年。

今、被爆(生存)者の間で「第2の白血病」と呼ばれる病気になり、

亡くなる人が増えている。

原子爆弾が爆発した時放出された放射線によってつけられた、

幾つもの遺伝子の傷。

その一つが、今になって発病に至ったと考えられる。

被爆者の遺伝子には、あの瞬間、

いわば幾つもの「時限爆弾」が埋め込まれ、

それが次々と爆発するように発病していることが、

長年の研究でわかってきた。
原爆投下の年に、見た目は無傷の多くの人の命を奪った急性障害。

急性障害の猛威が去ったあと、被爆者に多発した白血病。

様々な固形がん。そして「第2の白血病」。

被爆者の命を救うため患者に向き合い、病状などを記録し、

メカニズムの解明に取り組んできた広島・長崎の医師たちの日々に密着し、

ようやくわかってきた最新の知見も盛り込みながら、

人々を苦しめ続ける「終わりなき被爆」の実態を明らかにしていく。

 

放射線は人の体を貫通すると、
1000分の1ミリにも満たない傷を残し、がんなどの病気を引き起こすおそれがある。
放射線を放つ原子爆弾が広島と長崎の上空で炸裂してから68年、
そのときについた放射線の傷が原因とみられる骨髄異形成症候群(MDS)が
被爆者を襲っている。
被爆者は原爆投下直後の急性障害や、10年後に猛威を振るった白血病など、
症状に苦しめられてきた。
広島・長崎の医師は研究を続け、
放射線が人の体をむしばむメカニズムが明らかになり、
異常を蓄積させて突然病気としてMDSが現れたことがわかった。

 

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〔染色体の突然変異~「逆位」と「転座」〕

 

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急性白血病を発症させるアミノ酸変異部位と発症機構

 

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急性障害
急性障害は1945年12月末までの症状をさすが、表1のように3期に分けられる。

急性症状では、即死者は崩壊建物下での圧死や、焼死及び全身熱傷による。

大量の放射線を被ばくした者では

全身の脱力感、吐き気、嘔吐等の症状が現れ、

数日の間に発熱、下痢、吐血等による全身衰弱で

10日前後までに死亡した。

病理学的には造血組織や腸の上皮細胞の障害が認められた。
亜急性症状の主なものは、

吐き気、嘔吐、下痢、脱力感、

各種出血、白血球減少、赤血球減少

であった。

特に骨髄、リンパ節、脾臓などの組織が破壊され、

その結果、顆粒球や血小板が減少し、

感染に対する抵抗力の低下および出血症状が現れた。

この時期の死因の多くは『敗血症』であった。

放射線被ばくによる主要な急性障害は、

脱毛、出血、口腔咽頭部病変及び白血球減少であるが、

これらの発生率は被ばく線量の増大とともに顕著となり、

50rad(0.5Gy)での5~10%から、300rad(3Gy)での50~80%まで

直線的に増加した。脱毛は被ばく後8~10週に起こった。
このような放射線障害からの回復は、

被ばくの3~4か月後から始まり、

内臓諸器官の機能回復、脱毛からの発毛、

各種血球の増殖、正常化が起こりはじめた。

 

 

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