第四四一条 垂木

第四四二条 住吉大明神の前の垂木

第四四三条 八幡大菩薩の前の垂木

第四四四条 菩薩の前の垂木

第四四五条 左の一間の垂木の金物

第四四六条 左の一間の垂木の金物

第四四七条 釘隠しの金物

第四四八条 組み入れ天井の鏡

第四四九条 柱 貫

内絵の次第の項

第四五〇条 住吉の後ろ

第四五一条 八幡の後ろ

第四五二条 大菩薩の後ろ

第四五三条 南の脇

第四五四条 北の脇

第四五五条 住吉の扉

第四五六条 八幡の扉

第四五七条 高良の扉

御神殿 礼殿の彩り 金物 絵の項

 

解説

第四四〇条~第四五七条には高良大社の建築彫刻について触れている。神社建築はここの建築が基準となったことがわかる。

 

例をあげると住吉の扉の内には白秋を描く 扉の面には松に鶴 これは宮地嶽神社などの神紋が松であるのと同じである。

 

八幡の扉の内には 阿弥陀を描く 扉の面には 梅に鶯を描く 八幡は応神の他に大幡主を表す 大幡主の別名は天神 田神 十六神 埴安社であるのでこれらの神社には梅の彫刻がある 但し天満宮の梅とは別である。

 

高良の扉の内には勢至を描く 扉の面には竹に虎 事実上高良を祀る神社には竹の彫刻が施されている。

 

これらの彫刻は古墳時代以後の神社の基準となったと考えられる。