母の調子は波がある。

 

もちろん10秒くらいすればすぐに忘れてしまう。

 

父が手術のため入院したので

しばらくは病院に通うことになるが

 

母は父がいないことをたずねてくるので

「入院したんだよ」と伝える。

 

その度に寂しそうな顔をする。

これが見ていて可哀そうだが、

これもしばらくすると忘れるので

笑っていたりする。

ただ、予定表をホワイトボードに

書いてありそれを確認しては

たまに「病院にいかないとね」と聞いてくる

仕方ない。

 

ところでお風呂に入る意味がだんだん分からなくなってきた。

だから服のまま入ったり、濡れるのをとても嫌がったり

いじめられているような気持になるのか

泣いたりすることもあった。

 

ところがあることに気づいた

母は音楽番組がとても好きだ。

特にNHKのうたコンやBSニッポンの歌

がお気に入りで演歌など歌詞が表示されると

一緒に歌っている。

 

これを聞かせながらお風呂に入ってもらったらどうだろうか?

そう思い、本日やってみた。

成功!

唄いながらお風呂に入ってくれた

頭を洗ってあげても嫌がることなく

楽しそうだった。

 

とりあえずしばらくはこれで行けそうだ。