第15話~タージマハルのある街 | ガンジス河で潜水

第15話~タージマハルのある街

毎回毎回同じやり取りに疲れながらも俺たちはリクシャーに揺られながらホテルに向かった。

インドで最も有名な建物「タージマハル」を横目にリクシャーは走る。

もちろん運転手も思いっきり横目だ。


頼むから前を向いて生きてくれよ!!泣


安藤「でけー」

俺「でけーな。で、あれは何なの?城?

運転手「墓だ」



(またくだらない嘘つきやがって!あんなオシャレな墓があるかっつーのっ!ねえよっっつーのっ!)


安藤はなにやらインドの歩き方をじっと見てる。


安藤「へ~お墓なんだって~」

「お、オシャレだな・・・いいと思うわ!俺も死んだら墓をあんな形にしたいとちょうど思ってたとこ!!」


タージマハルはではなくてらしい。

そう。タージマハルは墓だ!



まさかこれを読んでる奴にあれが城だと思ってたやつはいないよな!?


タージマハルは王様が亡くなった王妃のために作った墓なんだって。

なんてロマンチック


その王妃はよほど玉ねぎが好きだったんだろうなぁ。


なんて考えてるうちに俺たちはタージマハルを華麗にスルーし、ホテルに着いていた。


ちなみに俺は建物に興味がない

世界遺産とか絶景とか、全然興味がない。

俺にとってはタージマハル大宮駅の豆の木も同じなのだ。

「待ち合わせ場所」くらいの認識で申し訳ない。


さて。


ホテルに着いて宿代を聞くと450Rsだというジャマイカ!

高いんだよ!

店員「ここはタージのある観光地だしな!」

「じゃあ他探すわ!」

店員「わかった。400Rsでいい。」

だから一気に下げすぎ!!


もう何回このやり取りをすればいいのかわからないから今度から値段交渉の時は先に言うことにしようと思った。

「いくら?」

「○○だ」

「一気に下げすぎー!」

もうこれでいいじゃん。

めんどくさいもん。


結局安藤にもなだめられながらホテルに入ることに。



腹が減りまくってた俺たちは屋上にあるレストラン(?)に行った。

もう日も暮れて真っ赤な夕焼けが眩しくて、向こうに見えるタージが幻想的な風景を描いていた。

なんか急に気が抜けてどっと疲れが出てきた。


のんびり町を見下ろしてると隣の建物の屋上で子供たちが追いかけっこしてる。


逃げ足の速い猿だな~





猿!?




なんで猿と追いかけっこしてんだよ!!

疲れてんの!

俺疲れてんの!!

突っ込ませないで!!








それにしてもタージマハル・・・。


でかいな。

























































間違えた。

(拾い物)