第12話~いざアーグラへ!さらばデリー!前編
朝8時に起きて俺達はラブホテル風ホテルを出てリクシャーを拾った。
「おはよう!メインバザールまで行ってちょうだい!」
「はいよ~任せときっ!!」
インドに来てからあちこちふらついたため、いつの間にかこの辺の地理に詳しくなった俺達を乗せたリクシャーは潔く駅と反対方向に進みだした。
「こらこら!そっちじゃねぇだろ!!」
「ノープロブレム!」
「いやいや、朝からコントやってる暇はないんだよ!駅に行ってってば!」
「ノープロブレム!」
相変わらず物凄いスピードでクラクションを鳴らしながらリクシャーを走らせ、突然小道に入るおじさん。
清水君・・・やばくない?絶対方向違うって・・・
だ、だよな・・・
「なぁ!おじさん!止め・・・
キキーッ!!
「よし、ちょっと待っててくれよ!」
恐怖におびえる日本男児二人を愛車に残したままおじさんは友達と世間話を始めた。
「お待たせ~さぁ行こうか!」
なんでや!!
なんでお前の用事につき合わされなきゃいけないんや!!
そしてまたリクシャーを飛ばすこと5分・・・。
「着いたぜ!」
清水君・・・ここ駅じゃないよね。絶対違うよね!!
うん、来たことないし見たことない・・・
「違う!メインバザールに行きたいんだ!」
安藤が鼻の穴を広げて一生懸命説明しているのを聞きながら俺は一生懸命英語の勉強をしていた。
「だから着いたってば!」
「違う!ここじゃないの!!メインバザールに行きたいの!」
「しつこいな!そこだってば!」
「安藤!もういいよめんどくさい。おじさんじゃあね!ありがと!」
「清水君、ここやっぱ違うよ!」
安藤はどうも腑に落ちないらしい。
近くにいたインド人に尋ねるとすぐ近くに見える線路の向こう側を指差した。
逆口かいっ!!
川口駅で例えるとここは東口かいっ!!
なるほど、どおりでさびれてるわけだ。
いや、納得してる場合じゃない。
なぜインド人は頼んだ場所に連れて行ってくれないんだ!
日本で「すいませんセンター街までお願いします」って言って渋谷の南口の松屋の前かなんかで降ろされたら怒るでほんま。
結局逆口まで歩いたら5分以上かかったじゃないか!
いちいち怒っていたら埒が明かないことは2日目くらいで気づいてはいたが、ことあるごとにお国柄の違いに腹が立ってしまうものである。
「清水君!アーグラ行く前にあそこのチャイ飲もうよ!」
「お、いいねぇ~」
「あのおじさん好きなんだよね~」
「確かに、あの人だけなんかまともだもんな(笑)」
駅からメインバザールに入り行き着けのチャイ屋へ向かった。
もちろんチャイ屋に着く頃には知らないインド人も加わって3人で歩いていた。
「ナマステ~」
「ナマステ~」
さすがに常連(3回目)だけあっておじさんも俺達のことを覚えていてくれたみたいだ。
「チャイふたつちょうだい!」
「はいよ~」
確か一個5ルピーだったよな・・・
「はい10ルピー!」
「ありがとうね~じゃあおつりの2ルピーね!」
一個4ルピーだったんかい!!
「おじさんこないだ5ルピーって言ってたじゃん!!」
「ははは・・・」
笑ってごまかすな!!
「まぁその、あれだ。時々値段が変わるんだよ」
「そっか~なるほどね!株価と一緒だねってバカ!!」
インド人はどうしてこうも適当なんだろう。
日本ではよく適当だなぁ!と言われる俺ですらこの適当さにびっくりさせられるのである。
実は世界的に見れば俺は適当な男じゃないんだなと実感した。
適当なのは女の子の扱いだけである(泣)
だいたいインドに来てからレストラン以外の店で値札を見たことがない。
全て時価ですかそうですか。
この際俺もインドにいるうちくらいはいつもの10割り増しくらい適当に生きてやろうと決めたのだった。
「おはよう!メインバザールまで行ってちょうだい!」
「はいよ~任せときっ!!」
インドに来てからあちこちふらついたため、いつの間にかこの辺の地理に詳しくなった俺達を乗せたリクシャーは潔く駅と反対方向に進みだした。
「こらこら!そっちじゃねぇだろ!!」
「ノープロブレム!」
「いやいや、朝からコントやってる暇はないんだよ!駅に行ってってば!」
「ノープロブレム!」
相変わらず物凄いスピードでクラクションを鳴らしながらリクシャーを走らせ、突然小道に入るおじさん。
清水君・・・やばくない?絶対方向違うって・・・
だ、だよな・・・
「なぁ!おじさん!止め・・・
キキーッ!!
「よし、ちょっと待っててくれよ!」
恐怖におびえる日本男児二人を愛車に残したままおじさんは友達と世間話を始めた。
「お待たせ~さぁ行こうか!」
なんでや!!
なんでお前の用事につき合わされなきゃいけないんや!!
そしてまたリクシャーを飛ばすこと5分・・・。
「着いたぜ!」
清水君・・・ここ駅じゃないよね。絶対違うよね!!
うん、来たことないし見たことない・・・
「違う!メインバザールに行きたいんだ!」
安藤が鼻の穴を広げて一生懸命説明しているのを聞きながら俺は一生懸命英語の勉強をしていた。
「だから着いたってば!」
「違う!ここじゃないの!!メインバザールに行きたいの!」
「しつこいな!そこだってば!」
「安藤!もういいよめんどくさい。おじさんじゃあね!ありがと!」
「清水君、ここやっぱ違うよ!」
安藤はどうも腑に落ちないらしい。
近くにいたインド人に尋ねるとすぐ近くに見える線路の向こう側を指差した。
逆口かいっ!!
川口駅で例えるとここは東口かいっ!!
なるほど、どおりでさびれてるわけだ。
いや、納得してる場合じゃない。
なぜインド人は頼んだ場所に連れて行ってくれないんだ!
日本で「すいませんセンター街までお願いします」って言って渋谷の南口の松屋の前かなんかで降ろされたら怒るでほんま。
結局逆口まで歩いたら5分以上かかったじゃないか!
いちいち怒っていたら埒が明かないことは2日目くらいで気づいてはいたが、ことあるごとにお国柄の違いに腹が立ってしまうものである。
「清水君!アーグラ行く前にあそこのチャイ飲もうよ!」
「お、いいねぇ~」
「あのおじさん好きなんだよね~」
「確かに、あの人だけなんかまともだもんな(笑)」
駅からメインバザールに入り行き着けのチャイ屋へ向かった。
もちろんチャイ屋に着く頃には知らないインド人も加わって3人で歩いていた。
「ナマステ~」
「ナマステ~」
さすがに常連(3回目)だけあっておじさんも俺達のことを覚えていてくれたみたいだ。
「チャイふたつちょうだい!」
「はいよ~」
確か一個5ルピーだったよな・・・
「はい10ルピー!」
「ありがとうね~じゃあおつりの2ルピーね!」
一個4ルピーだったんかい!!
「おじさんこないだ5ルピーって言ってたじゃん!!」
「ははは・・・」
笑ってごまかすな!!
「まぁその、あれだ。時々値段が変わるんだよ」
「そっか~なるほどね!株価と一緒だねってバカ!!」
インド人はどうしてこうも適当なんだろう。
日本ではよく適当だなぁ!と言われる俺ですらこの適当さにびっくりさせられるのである。
実は世界的に見れば俺は適当な男じゃないんだなと実感した。
適当なのは女の子の扱いだけである(泣)
だいたいインドに来てからレストラン以外の店で値札を見たことがない。
全て時価ですかそうですか。
この際俺もインドにいるうちくらいはいつもの10割り増しくらい適当に生きてやろうと決めたのだった。