リハビリ整備(Graflex Ciro35)

しばらく整備らしい整備してなかったのでリハビリに。
Ciro35です。Graflex製ですね。
シーソー式のフォーカシングがなかなか。
数少ないシロフレックスの仲間なので欲しかったんです。
Wikiなどで調べた所、
もとは1949年頃にPerfexよりCee-ay35という名前で製造販売されましたが、
数ヶ月でCiro社にカメラを売却、Ciro社製造販売のCiro35になります。
Cee-ay35は一応世にでているみたいです。
ところが数年経たずにCiro社はGraflexに吸収合併されます。
Ciro社のCiroflex、Ciro35はGlaflexのもとで製造販売されます。
Ciro社合併は1951年年末だったと思うので、おそらくは
Graflex製のCiro35は1952年からと思われます。
Ciro35はGraflexによるモディファイを受け、Graphic35として1954年に
出てますので、製造期間は1952~1954年ではないかと思います。

Graflex製 Ciro35の証。
ちなみに、Ciro製のCiro35ではちゃんとCiro Camera 云々と刻印されてます。
ところが。
他の方のブログ見て気がついたのですが、裏蓋の内側には
Ciro Cameraの文字がそのまんま刻んでありました。
Ciro社買収後、表の刻印やシャッターなどの外装は自社対応してますが
ここはなぜか変更してないですね。コストかけたくないためでしょうか?
Graphic35ではどうなってるんでしょうかね。

今回入手した機体はシャッターが開きっぱなしというモノでした。
まぁ大した事ないだろうと踏んで、蓋を開けました。
このCenturyというシャッター機構ですが、
Ciro時代であればAlphaxと言われてました。同じもののようです。
エバーセット方式ですね。
シャッターを軽くベンジン洗浄してやった所シャッターが動き出したので、
暫くふき掃除を繰り返してやりました。そして稼働部に微々微々注油。
あっさり息を吹き返したのでした。
絞りは異常なし。

正常なユニット。バネの位置とかご参考まで。
スローガバナのカバー板だけ外した状態です。
シンプルですが細いバネに注意。
ふと今頃気がついたのですが、
ウォーレンサックのシャッターユニットにはTモードがあります。
一回シャッター押すと開いて、もう一回押すと閉じる、という動きをします。
これなんだべー?と思ってたのですが、テストモードではないかと。
蓋空けて速度制御盤取っ払うと、大体の奴はBの動作しますよね。
このシャッターは蓋外すとTの動作になるんです。
これって思いの外便利なんですよね。開きっぱなしに出来ます。
清掃やフォーカス調整時でも指が痛くなりません。素晴しい!
(2013/9/29追記)-------------------------------------------
Ciro35の使用説明書を見た所、TはTimeの略とかいてありました。
野球とかで使うタイム!(中断)みたいな。
語感的にはちょっと時間をくれって感じなのかな?
マニュアル中に用途は特に挙げてはいませんでしたが、
暗所撮影用の長時間シャッターか調整用と思ってもいいのではないかと思います。

レンジファインダーのガラスが汚れてたので、折角なので開けてみました。
とくに難しい事もなく、巻き戻しノブとカウンターを外し、ネジを外せば
上に抜けます。
最初ファインダーを覗いても、全然二重像が見えないじゃん!ダメこれ!
レンジファインダー修理かぁなんて思ってたのですが大間違い。
このカメラ、ファインダーのぞき穴が二つありました。
ファインダーとレンジファインダー。中央の大きな穴がファインダー、
左の小さい穴がレンジファインダーです。
しかもよくみる二重像式ではなく、上下分割像方式とでもいいますか。
下半分にボディ右側から反射させて取り入れた計測用の画像、
上半分にストレートにファインダー画像が見え、
上下の画像がマッチしたらオッケーというものでした。こんなの初めて見たなあ。
おまけに、シャッターレバーに指を載せると、
レンジファインダー窓が指で隠れて距離計れないという(笑)
これ、始めはシャッターレバーに指を載せずに距離を先に合わせて、
それからメインのファインダーで構図をみて、レバーに指のせるって
順序が必要ですね。

上下分割像方式のレンジファインダー。覗くとこんな感じ。

軍艦部を開けたら何やらグレーの四角い部品が落ちてて、
これなんだ、どこの部品だと、ずっと悩んでながめてたのですが、
実は、蓋の方のホットシューの端子のまくらでした。あーびっくりした。

レンズ。カビもなく奇麗。
GraflexのGraftarって書いてあるけど、普通のウォーレンサックの
アナスチグマットじゃないかと思います。
ちなみにF4.5、F3.5とF2.8の3タイプがあったようです。
これF3.5仕様だからタイプSなんだろうか?
写りはと言うと、、時代的なものと35mmフォーマットですので、
今のところあんまり期待はしていません(笑)
今回は随分スムーズに復活させる事が出来ました。
多くを弄らず、最小の作業で健全化。うしっ!
折りを見て撮影テストといきましょう。
眺めていると、Ciro社製のCiro35が段々欲しくなってきてました。
ヤバス(笑)