都道府県別大学進学率 がちょっと前話題になって,
私も気になり巷で話題にして話したい人たちは,
転勤してしまったため,周囲に居ないのでここで晴らそうと思う。
現役進学率がもっとも高いのは、東京都(65.2%)、次いで、京都府(64.8%)、広島県(60.4%)、神奈川県(60.2%)、兵庫県(59.6%)の順に高い。
(中略)
現役進学率が低い北海道と沖縄の地元出身者占有率をみると、沖縄は79.0%ともっとも高く、北海道は74.8%と2番目に高い。このことから、現役で合格することよりも、地元進学へのこだわりが強いことがうかがえる。
一方,大学に進学しホッとしたいと思われている親御さんに釘を刺すのもなんですが,大学卒業してからの就職率は若年の雇用を推進しているように見えて,実は12万人もの大卒者が安定的な雇用についていない。
大卒就職率67.3% - 3年連続上昇も、約12万人が安定的な雇用につかず
大卒就職率67・3% 3年連続改善も2割は不安定
ここに含むのは,もちろん難関大学を出た学生もいる。
但し,様々なメディアでご存じのとおり,
大手企業は優秀な人材を確保するために,難関大学出身の生徒だけ,つまり出身校だけで就職希望者を足切りしてしまう場合も多い。だから,あまり名前の知られていない大学に入れても,就職口がないということだ。大学によっては就職率が50パーセントを切る大学もある。
東大・京都大・早慶などのレベルの大学でないと,サラリーマンとしていい企業への就職は難しいとメディアがリークし(一部の人が自分の持ち株を上げるためにしているだけかもしれないが),地元の一番校でも上位の数名しか入れないような大学を出ないと就職が厳しいということは,その時点で身の処し方をよく考えなければならないのである。しかも,都心の方では,自宅から通勤できるかどうかも非常に重要な採用ポイントであったりする。
親が我が子の為と,食べたいものも買いたいものも我慢しカツカツの生活をして学費を工面して大学に送り出したとしても,
当の子供は卒業後に就職できずに地元へ戻ってくることもありうる。
しかも,親が1千万円以上のお金を出してしか県外の大学へ入学させてあげられないとすれば,ほんの一部の恵まれた環境の者しか県外の大学で学ぶことはできない。
となれば,必然的に地元の大学へご子息を入れる傾向が強まってくる。
仕送りしながらの下宿をさせることを考えれば,無名の私立だとしても半分の費用で子供を大学まで出せる。
地元志向が強くなってきている状況で,私たちが学生時代を送った時に比べ,日本国内での地域間の人の交流はぐんと減ってきているように思う。特に都会への地方県民からの流入は激減している
東京の大学を出た私にとって,大学時代にいろいろな地域からの同世代の学生と会えたことは今でも大きな財産になっている。このように縁もゆかりも何もない地域にポンとよこされても,どうにか生き延びていけているのも,そういう異質な人間との交流があったからだ。
そう考えると,今の若者はある意味, 日本国内での異文化交流をしていない辺境世代ともいえる。(一部データからわかるように外国人との交流はふえているようであるが)
*参考 東京都の国際結婚の割合は全体の10パーセント
東京都に住む外国籍の人は50万人。一方,こちらに住む外国籍の方々は,東京都の100分の一。すなわち東京都に住めばこちらの百倍外国人に会う確率があるってことです。
今春から180℃方向性が違う職場にいたとしても,
教育現場は,未熟で不完全な人たちが,いつか成熟した人格を備えた,自らが自身の人生を幸せに生きていくための,自立の手助けをする場であるととらえる点で私としては全く変わりがない。それは成熟した働き手になるということだ。
その自己変革・及び鍛える方法として,スポーツや専門的な資格試験で自己を鍛えることも,主要五科目の勉強で偏差値を上げ自己を鍛えることも,根底の部分では全然変わりがないと思っている。
何か面白いことはないかと,ブラブラと歩き回るような無駄な青春を送るよりは,何かに熱中して必死に頑張る姿を応援し支えることが私の役目だと思っている。
成熟した社会を構成する一員として自立させるには,内田先生がいう一見無駄だと思われるような仕事に集中し,自己犠牲を喜んで行わないとならない。自己犠牲が進んでできる人は教育従事者に向いてる。花よりも花を咲かせる土となる人。そういう人が教育者には向いてる。