アンダルシアとシエスタ,エスパニョーレよろしく! | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

わたしのところに天使のような可愛らしい欧州からの留学生がいるということは何個か前のブログで紹介しましたが,

この彼女が,数日前にこのような質問をしていたのが興味深く,
ちょっと紹介。

クラスの男子は,
彼女が来てから,
「彼女のオーラは,はんぱねぇっす!」っとメロメロ状態。
確かに,世の中にこんなに鼻の高い人種がいるのだなぁーと,わたしも見とれちゃう感じだ。

彼女が育った街を検索していると,
相当美しい町並みで感動した。
アンダルシアとはこんなに美しい街↓



一度は訪れてみたいところ。

彼女曰く,闘牛とフラメンコの発祥の地らしい。

話を元に戻し,
9月から急に日本の高校生活を送っている彼女が,
クラスメイトにも「どうして皆,おじぎをするのか?」とか,
いろんな質問を投げかけているようなのですが,

先日は,昼食後の午後の体育の授業の前に,
わたしのところにやってきて,
「午後に体育があるようなのですが,先日の体育の先生の本日の連絡事項が日本語で分からなかったので,教えてもらえませんか?」というものだった。
そこで,
体育の教科担任の先生に連絡を取ったところ,
「来月に実施されるロードレース大会の練習で20分間のマラソンを行います。」とのことだった。

彼女にそのことを話すと,
「どうしてご飯を食べたばかりなのに,そんなことをするのか?食事の後に激しい運動をしたら体に悪いです。」と言われ,

私の方としても,
「体には良くないかもしれないけれど,日本人は走るんだよね。あなたは嫌なら休んでいてもいいわ。体操服への着替えはしてね。」と伝えた。

どうして彼女がそんなことをいうのかしらん?っと思ったら,
スペインにはシエスタっていう,夢のようなシステムがある事を思い出す。

シエスタ
シエスタ(西: siesta)は、スペイン語でお昼もしくはその時間の昼休憩(13:00~16:00が目安)を指す言葉である。

彼女にとってシエスタ抜きの日々はきっと疲れるに違いない。
お昼ご飯の後はゆっくり昼寝ができるなんて,なんてワンダホーな日常なのでしょう。
先日,NHKでアンダルシアの番組をやっていて,シエスタには全く人がいなくなって,お店も何もかも閉まるので驚いたと同僚が述べていた。

良く調べてみれば,2006年から公務員だけはシエスタを取らないことになっているらしい。

このことを皆に話すと,
「いいなーいいなー」と羨ましがった。
「スペイン人と結婚して,スペインに住めばいーじゃん。」っと安易に述べた次第。

欧州は今とても景気が悪い。
スペインも例外ではなく,失業率は高く経済状況が悪い。治安も相当悪い。オリンピック招致でマドリッドも名乗りを上げたが,
よくよく聞いてみると,スペインは今経済的に厳しい状態で,ドーピング問題でもチョンボするいい加減なスポーツマンもいるらしい。(勝つためなら手段を択ばない感じ)

シエスタは夢のようだけれども,経済を停滞させる因にもなっているのではないかしらと感じる。
しかし,経済のことを抜きに考えたら,なんだか羨ましい限りな生活。

ただ今,
そういうお国からやってきた留学生が,
クラスで一緒に学んでいる日常。

グローバル化の渦にこの私も飲み込まれそうでございます。