英語以外の外国語を話せるのってかっちょいい | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

今年転勤して共学になり,

今の学校の体育祭で,

今までありえなかった演目に遭遇し,

新鮮な感じの代休を楽しんでいる私ですが,なにか?

わたくし個人では,教職について○○年ですが,十云年ぶりにフォークダンスという演目を拝見することとなり,

前任校の僕たちにはあり得ない光景を目にして,

「ここの男子学生は恵まれているなぁー。」と,

どの同僚も思わない感想を口にしている状態がここ5か月ほど続いておりまする。


体育祭にフォークダンスという演目があることさえ忘却の彼方へ忘れ去っていたこと,ここ云十年。

High Contextのにっぽんに住みながら,常にLow Contextな環境に置かれている私にとって,

異文化体験ゾーンの日々。

しかも,男子校に在職中には何度お願いしても担当にならなかった女性のALTや,可愛らしい英語が母語でない欧州からの留学生を我がクラスに迎え,
180℃のベクトルの違う日々に,
カルチャーショックを受けたくなくても受けざるを得ない。

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昨日の早朝に2020年のオリンピック開催地が東京に決定したという知らせを聞き,

ブエノスアイレスのIOCの選考会にて,

東京招致の切符を手に入れるきっかけを作られたプレゼンをした方々の映像を観た。

未だの人もいるかもしれないので紹介。

まずは,皇室の一員でいらっしゃる高円宮妃久子さまからの 東日本大震災への復興支援に感謝のお言葉。最初にフランス語,そして英語のスピーチが続く。とても分かりやすい語りだ。



そして,
滝川クリステルのプレゼンテーション。

フランス語も話せる彼女はかっこいい。
話す内容もとても良かった。
「お・も・て・な・し」



今回の東京招致決定のプレゼンは,英語力ではない。
その場に居合わせた人々がどのような人たちで,何を訴えていくのかのベクトルが一方向で,しかもハッキリと力強く,一番配慮すべきは何かを考え想定し,オリンピックを是非とも東京で行いたいという心をできるだけダイレクトに,相手の心に届かせるにはどうしたらよいのかを,事前によく練って考えてプレゼンを行ったからだ。

IOCの公用語は第一言語としてフランス語、次に英語でIOCのすべての会議は仏英2ヶ国語で運営されている。第一公用語がフランス語だというところに,IOCの信念とか方向性,姿勢も見えてくる。
まずはフランス語での発表,続いて英語でのプレゼンをし,内容もIOCのメンバーの心を掴むものであったからだと思う。発表者の中には,総理をはじめ,英語が堪能とは言えない方もおられたが,意図は十分に伝わっていたと思う。(日本の総理大臣でもあんなかんじで外交するのだから,君たちは多少発音が悪くたって英語を話すことを躊躇する必要はないよ。)

私の今の同科の同僚にはハングル語も堪能な人がいる。
英語の教員に課すのは,TOEICとかTOEFULというより,その他の外国語もできるかどうかを課したほうがいいのではないかと思う。
どのような場でどのような話をするのか,できるのかが一番大事であると言える今回の結果だったと感じた。