離任式  | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

わたくし,この度の定期人事異動で転勤することになりました。

今年卒業した生徒たちが多く参加してくれて本当に嬉しかったです。どうもありがとう。


わたしが担当していた生徒たちのほとんどはもう卒業していないのだけれども,

藍組も紅組もみんな体育館にいると思って最後の挨拶をさせてもらいました。


今振り返ると,


走馬灯のように一つ一つの出来事が思い起こされます。


県下どの学校に行っても経験できないことをたくさん経験させてもらいました。


初任校で,私は水泳部の顧問だったのですが,

一人インターハイに連れて行くだけで,学校総出で盛大にお祝いし送り出したものです。


この男子校では,インターハイに出場する部がほとんどで,県下や地区では1位を取るのは当たり前,2位以下は,職員朝礼の部顧問の先生方の報告時に拍手をしてはならないというくらいの雰囲気の学校でした。スポーツ競技界で県下有数の著名な指導者の方々が集まり,そのような方々と一緒に仕事をさせていただいたことは本当に幸せなことでした。


生徒たちの中には県や地区の代表だけでなく,日本代表で世界を相手に活躍した人もいて,それもこの学校に来て私が自慢したいことの一つです。


ここでわたしが自慢できることを書き上げてみたいと思います。


1.礼儀・礼節が身についた生徒が多いこと。

  会った生徒が必ず挨拶をしてくれるので,一日100人会えば100回挨拶をした。大体平均で1日30回くらいだとして年間の出校日が大体200日だとして,8年間。

  すなわち,

 30×200×8=48000回  

 4万8千回以上の挨拶を交わしたこと。


2.身体能力が高い。

  朝早く毎日10キロ走って学校に来る長距離選手の生徒,

  朝稽古して来る生徒,

  ランニングや基礎体力作りに励む生徒を毎朝見ない日はなかった 

  クラスマッチはいつも県下の選手権のようなものだった。

  スポーツをしていない生徒との試合は,プロがアマチュアや素人との試合するようなもので,フェアでないこともあった。

  

3.先輩たちが素晴らしい。

  同窓会でお会いした皆さんの先輩方が素晴らしかった。

  OBの先生の同僚も本当に魅力的で素晴らしい方ばかりだった。

  人間的に尊敬できる方々が多かった。(きっとこちらで3年間鍛え抜かれたからだと思う)

 

4.甲子園に応援に行ったこと。


5.スポーツ界や芸能界の有名なOB,もしくはジャニーズアイドルや某テレビ局のアナウンサーが取材に来て,サインや握手をしてくれたこと。


6.全国テレビに何度か取り上げてもらったこと


7.海に投げられたこと(女の先生が海に投げられることは早々ない)


8.東京代々木の体育館に正月明けや春休みに応援しに行けたこと


9.海外から多くの方が来校してきたこと


10.女子職員が少ない為,ちやほやしてもらったこと


11.一心不乱に何かに打ち込む多くの青年たちに会えたこと


12.エリートの資質とは何かを考えさせられたこと


13.自身の教科にたいする考え方を根底から覆されたこと 

   真っ新になって再構築できた

   

14.教育って難しいっていうことを改めて知れたこと


15.日本国内でも有数な言語学者や英語教育研究者やチョムスキーと出会えたり,メールの交換ができたこと


等々


全部この学校に来なければ叶わなかったこと。

この学校に赴任出来て本当に良かった。

幸せでした。


君たちに感謝


次の学校でも,君たちの活躍を期待してます。


(追伸)

 次の学校は女子の方が多いと聞いてます。

 8年もの間女子生徒を教えていないので,とても緊張しています。

 それも,進学校。


 180℃方向転換した身をまた180℃転換し,最初からすると360℃。

 元の位置に戻らねばなりません。


舞台でいうと,脇役が主演女優になるくらい。

あるいは,  

人ごみの多い繁華街を,人にぶつからないようにゆっくりと走る車が,人が少ない山道を走り,高速道路にのり,最終的に他のレーサー達と一緒にサーキット場で走らねばならない状況。


君たちが素直で,女性に優しくていい生徒ばかりだったからね。


さて,4月からどうなりますやら。