生徒に居場所がばれてから,
特に英語ネタは極力書かないことにしている私なんだけれども,
今日,面白い質問を貰った関係で,久方ぶりに,ブログでも書いてみようかなという気になったので,ここに来ている次第。
今日の英語の授業で,
She sat on the sofa with her legs crossed.
彼女は足を( )ながらソファーに座った。
という例文が出てきた。
意味上の主語を見つけて囲み,空欄( )に適切な日本語を入れるものだった。
最初に,ある僕が,
「彼女は足を(広げ)ながらソファーに座った。」と訳した。
(この文が実際に教科書に載るのなら,彼らの好奇心&想像力で一気に最後まで読了してしまう)
はて?どこに広げるという単語があるのかな?
っと考えた末,おそらく英語を見ずに,日本語の文章の流れで,推測して入れたに違いないと思った。
そこで,crossの意味を黒板に書き,絵でもって教えると,
「彼女は足を(交差し)ながらソファーに座った。」と述べた。
彼女がリラックスとは程遠いような格好で座っているような印象。
「先生は腕を交差して私の目の前に立った。」なんかは,
なんだか,ぜんぜん怖くない感じだよね。
それでもって,
もっと日本語らしい言い方はなんだろうかと聞くと,
「足を(組み)ながら」と述べた。
正解!
その後,別の僕が質問する。
「先生!先生!足を組むという時は「組」という漢字ですよね。
それって,一組とか二組とかのクラスを述べるときに使う漢字ですよ。
しかし,英語での何年何組の組は,classです。
どうして同じ漢字なのにcrossを使うんですか?」って。
この僕の質問に対して,いい大人の皆さんは的確に答えられますか?
天才的に,凄いいい質問だったので,ここに書き留めておくことにする。
ぶっちゃけ,只今わたしが担当しているこの僕達は英語が大の苦手,大嫌いだといっても過言でないくらいの嫌われぶり。
しかし,この人たちの英語が嫌いな理由って,
もしかしたら,言葉に対して素朴に、ときに真剣に,「なんでなの?なんでそうなるの?」って疑問に思うことが多すぎるからでないかと感じたわけ。
言語は子ども達にとって,決して恣意的なものではないという証拠を日々体験している現場だからこそ,
一つ一つの小さな疑問,なんでを取り上げて考えてみることが,遠回りのようで,一番の近道だと,私は思っている。
今日もすごくいい経験した。面白かった。
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今日はブロック大会・全国大会の壮行会で,
約80名の生徒にエールを送った。ほとんどの部が出場。
80名近い生徒が,インターハイに行く学校は,県下でもうちの学校しかないのではないだろうか。
全国大会に一人出場でも,全校上げて祝福しエールを送るのに,その80倍って本当に凄い。
優秀で最高の君達の活躍と成長を,身近で接することが出来て本当に幸せ。
感謝してる。
最高に幸せ,ありがとう!